第7話 「次の停車駅は京阪のうんちくです。」

「今日からいよいよ活動開始や!」


「せやな〜」


「お前もっと喜ばへんかったらしばくで?」


「すみません.........やったー。」


「あ?」


「やったー!!」


「よろしい!」


「とりあえず、今日から俺はどうしたらいいん?まだアニメも作られへんわけやし、動画編集とか入らんやろうから.........」


「せやな〜じゃあ真奈と一緒に聖地見つけて来てーや!」


「聖地?」


「うん!京阪沿線のこととかを調べてきてよさそうなところ写真撮ってきてって頼んでるから、お前案内な?」


「マジで!京阪乗れるん!?絶対行く!」


「じゃあ、よろしく!」


「透はどうするん?」


「あ〜池田にはパソコンとかをなお と見に行ってきて〜って言うといたから〜」


「え!俺も行きたかった.........」


「お前が案内せな誰が案内するねん!」


「はい.........」


こうして俺は河北さんと一緒に聖地を見つけに行くことになった。


「あ.........河北さん〜今日はよろしく〜」


「お前と2人とかまじで最悪〜!」


「そんなん言うなよー!」


「みゆが嫌ってるからやっぱりなんかあんねんやろうなーと思うような顔してるわ!」


「めっちゃ言うやん!」


「ち、早く来いや!行くぞ!お前おらな私何も出来ひんねん!」


「はい.........」


「あ、あの〜堀溝くん.........」


「うん?初さんどうしたん?」


「真奈あー言ってますが、堀溝くんと聖地見つけに行ってきてって行ったらめっちゃ喜んでたんできっと大丈夫ですよ.........部活出来て嬉しいみたいで.........男子の扱い下手くそやか.........」


「なお〜?それ以上言ったらどうなるかわかってる〜?」


「はいー!」


「まあまあ!ありがとう!初さん!」


「ああ見えて、照れ性なんで!」


「なお頭ぐりぐりの刑な.........」


「痛いー!!」


「河北さん行くぞー」


「真奈.........」


「え?」


「真奈って読んで.........」


「ええの?」


「ええから!!これから色んな聖地行くねんからそんな遠回しの言い方やと良くないやろ!」


「はい!じゃあ真奈行こか!」


「きっしょ!」


「お前が呼べって言うたんやんか!」


こうして、萱島駅に向かった。


「まずは、切符買わなあかんねんな?」


「まぁ〜せやねんけど、今日はどこまで行くつもり?」


「う〜ん.........適当にあんたが知ってる沿線連れって行ってーや。今週毎日行くから」


「は?毎日?」


「うん.........そらしっかりと集めなあかんから!」


「金は?そんな払われへんやろ!」


「なんかしめっちが「部品用意できたから!!50万円!!」って言うてた。」


「は?どっからそんな金出てきてん?」


「なんか新しく部活が出来たら初期費用?設備投資?で50万円もらえるねんて!」


「そんな公立高校聞いたことないぞwこの工業高校どうかしてんな.........」


「まぁ〜だから金はある!」


「大事に使わなあかんぞ!ってそんな話じゃなくて.........とりあえず、今日はいろんなところ行くから乗り放題切符買う方がええな」


「乗り放題切符?」


「そうそう!京阪には大阪京都1日乗車券的な名前のフリーきっぷがあってこれを使えば、1日、京阪本線、中之島線、交野線、宇治線、石清水八幡宮参道ケーブルが乗り放題やねん!あと京阪本線の後ろにある鴨東線もな!」


「どういうことや?」


「つまり一日電車乗り放題!」


「おー」


「あんまわかってなさそうやな.........とりあえず、1300円で1300円以上乗れるってわけや!」


「それ買うぞ!!お前!!」


「なんや急に.........金好きやな.........」


「当たり前やろ!世の中は弟と金や!」


「なぜ弟?」


「は?そんなんも知らんの?まだまだやな!私は大の弟好き!つまりブラコンや!!弟さえいれば私は生きていける!!可愛すぎるんや!!」


「こんな姉もった弟.........可愛そうや.........」


「死ぬ?」


「生きます」


「とりあえず、切符買わへん?」


「買おか〜すみません〜大阪京都のフリーきっぷ買いたいんですけど〜」


「あ〜以前までは萱島駅でも売ってたんですけど、今は主要駅でしか売ってないんですよ〜」


「なるほど.........」


「今からどこまで行かれます?」


「とりあえず.........端っこ?」


「それなら京都の端がええ!」


「ほな出町柳で.........」


「枚方市で特急乗り換えられますよね?」


「あ〜そうですね!」


「ほな枚方市で買ってもらってもいいですか?枚方市まで無料で行ける連絡票書いて渡すんで!」


「あ、そんなんもらえるんですか?」


「はい!以前はここで買ってそこから乗り放題!でしたが、最近からそういう感じに変わって、乗り放題したいのに、遠い場所では買えない.........お金かかるのか.........ってなるのを防ぐためです!後々から乗り放題にするのでこれもそれに含まれるんですよ〜」


「あ〜なるほど!」


「だから枚方市以外では降りないでくださいね!」


「わかりました!」


「枚方市駅には連絡入れておきます!」


「とりあえず、京都の端っこって言うたけど、今からどこに行くん?」


「とりあえず、出町柳っていう場所に行くねん!」


「出町柳?」


「そう!」


「それはどんな駅?」


「出町柳は京阪で言う1番端っこの駅やねん!よく京阪本線と思われがちやけど、実は京阪本線ではなくてやな〜鴨東線と呼ばれる場所になるんや!」


「じゃあ、乗り換えなあかんの?」


「いや、京阪本線とそのまま繋がってて、電車もそのまま真っ直ぐ行くねん!だから、特急とかも止まるちょっと珍しい路線!」


「周りに何があるん?やっぱり聖地とかの絵を描いたりするならそれなりの場所が必要やからな〜」


「せやな〜出町柳の1番はやっぱり鴨川かな!目の前に広がる鴨川の景色は最高やで!あと大文字焼きも、季節によっては見れるねん!」


「おー!それはすごい!」


「とりあえず、今からそこに行くから京都方面の電車乗らなあかんな〜」


「じゃあ、普通に乗るん?」


「この時間は準急もあるから準急に乗ろか!」


「あ、そっか!準急の方が早いんか?」


「いや、準急も萱島以降は各駅になるから同じw」


「なるほど.........」


「まぁ〜枚方でどうせ乗り換えなあかんからw」


「そういえば、電車のことについても設定とかあるから、教えてもらわなあかんねん!おい!教えろ!」


「いや扱いが雑いねん.........」


「まぁ〜電車が来てから説明した方がええやろ〜」


「せやな!なかなか空気読めるやん!」


「言い方.........」


「まもなく、2番線に準急出町柳ゆきが7両で到着します。黄色または緑の乗車位置丸印の2番から8番でお待ちください。各駅に止まります。枚方市で特急出町柳ゆきに連絡します。」


「これも出町柳ゆきって言うてるからこれで行ったらええんちゃうん?」


「準急は各駅に止まるから、余計時間かかるねん.........あと色んな電車と連絡するから軽く1時間半以上はかかると思う.........」


「え!そんなかかるん!!それは知らんかった.........」


「準急はな〜大阪方面にしか働かへんねん.........」


「なるほど.........」


「2番線の電車は準急、出町柳ゆきです。次の停車駅は寝屋川市です。」


「1500できたか〜」


「1500?」


「車両のこと!前に1504って書いてるやろ?」


「あ!書いてる!」


「これは1000系の500型ですよってこと。つまり1500系になるねん!今京阪で生き残ってる1000系はこの500型しかないねんけどな」


「なるほど.........」


「で、最後の4というのは1500系の車両が初めて作られてから4つめに作られましたよってこと!1500系も沢山あるやろ?そのうちの4番目にできたのがこの車両やねん!」


「へ〜!」


「めっちゃ興味あるやん.........」


「そら情報集めやからやん!しっかり調べな!」


「なんか良かったな!部活ができて.........」


「次は寝屋川市です。」


「.........なんかホンマに嬉しかってん.........さっきはちょっと照れて強く当たってごめんな!ほんまはお前とこうやって聖地を見つけに行けてるのがすっごい楽しい!なんかホンマにアニメ作ってる人みたいになりきってさ!」


「ええやん!長年の夢やってんやろ?俺もみゆに頼まれてんから、しっかりそこは頑張らなあかんと思ってる!俺も色々漫画のことについて調べたりしてるねん!」


「そうなん!!調べてみたら面白いやろ〜?」


「せやな!意外と面白い!なんかもうひとつの趣味になりそうでええわ!」


「ちょ!あれ何!いっぱい電車おる!」


「あ〜あれは京阪寝屋川車両基地。いわゆる京阪電車の車庫やな!」


「だからいっぱい電車おるんか!」


「ははは!」


「なに?」


「なんか.........子供みたいに無邪気に騒いでてええな!って!」


「うるさいな!別に子供やしー!」


「それ子供が言う決めゼリフwww」


「黙れ!!みゆにチクるぞ!」


「やめろ!それだけはやめろ!」


「痛い目にあいたいから、わざと言うんやろ〜!」


「ちゃ.........ちゃう!」


「それ、Mが言う言葉ー!」


「この野郎〜!」


「ははは!」


「ははは!」


「そういえば、聞きたいねんけど今乗ってる電車って準急やん?準急以外にもほかの種別ってあるん?」


「もちのろん!」


「おもんないからはよゆえ!」


「なんか突っ込んでちょんまげ」


「死ぬか?」


「いえなんでもないです.........」


「とりあえず、当たり前やけど各駅停車いわゆる普通があって、その次に区間急行っていうのがある。これは大阪エリアしか走ってない種別やねん。でやけに萱島発萱島行が多い。停車駅は樟葉から守口市までの各駅と天満橋、北浜、淀屋橋、なにわ橋、大江橋、渡辺橋、中之島に止まるねん!」


「あんま働かんな.........」


「せやな〜区間急行はな!大和田から西三荘の人向けに作られた種別やな!ちょっと土居とかと差別化をするために!」


「なるほど.........メモメモ.........」


「で、守口市は朝、準急が止まらへんから、準急の代わりになるための種別として重宝されてる。」


「なんで準急が止まらへんの?守口市萱島より大きい駅じゃない?」


「朝は通勤準急っていうのが走ってて、この準急は守口市には止まらへんねん!朝早く京橋に連れていくために!だから萱島の次は京橋に止まるっていうちょっと最強の種別やねん!」


「なるほど.........でも守口市だけ飛ばしてもそんな時間変わらへんのんちゃうん?」


「2分くらい.........」


「あんまやな.........」


「まぁ〜けど萱島が手に入れた勝ち組の種別やから!」


「たしかにな!」


「まもなく、枚方市、枚方市です。」


「お!枚方着いたで!」


「ここで買うんやんな?」


「そう!」


このあと乗り放題切符を買いに枚方市駅の案内所に向かった。


「さぁ〜こっからは特急に乗って出町柳まで行こかー!」


「あ、あの〜少しお願いやねんけどさ.........」


「うん?どうしたん?」


「今ちょっとネットで調べててんけどさ、実は京阪沿線にもアニメの聖地が何個かあって.........そこのひとつに宇治があるねんけど.........」


「あ〜宇治か〜宇治にあるんや!」


「そう!その〜帰りに寄れたりする?」


「それやったら先行った方がええんちゃう?別に今日無理やり出町柳に行く必要はないと思うから今日宇治を満喫して明日出町柳行くとかは?」


「いいの?お前出町柳行きたいんちゃうん?」


「明日でも行けるし大丈夫!なんなら宇治線でも聖地見つけてみたら?」


「せやな!そうしよ!」


「じゃあ、中書島で乗り換えやな!」


こうして俺たちは中書島で宇治線に乗り換えて、宇治に向かった。


「いや〜久しぶりの宇治やな〜ここにも聖地があるん?」


「そうそう!ここでは吹奏楽部のアニメの聖地やねん!!」


「そうなんや!あ、もしかして電車のヘッダーになってるやつ?」


「そうそう!それ!!なんや知ってるんや!」


「たまに宇治に来た時に着いてたから〜」


「そう!あれの聖地!あの物語はめっちゃいいんよ!いや〜自分達もいつかあのアニメの主人公たちみたいになりたいなー!」


「せやな!いつかそんな感じになりたいな〜!」


「よし!とりあえず、聖地巡礼行くか!」


「聖地巡礼?」


「聖地巡礼知らんの?まぁ〜教えたろ!聖地巡礼とは、アニメの聖地になったところに実際行ってみて写真撮ったりすることやねん!」


「へぇー!そんなんがあるんや!」


「聖地決めはその後や!早速行くで!」


この後俺と真奈はそのアニメの聖地巡礼をした。色んなところに足を運んだり、写真を撮ったり自由に書き込めるノートがあったので、ノートに書き込んだりもした。


「そんなノートがあるんやな〜」


「いつか、私たちも萱島にノート設置出来たらな〜って思ってるねんな〜」


「どこに置くねん!w」


「そら!どこでも!あるやろ!!」


「まぁ〜あるっちゃあるか!w」


「クスノキの前とか?いいんちゃう?」


「あ〜せやな!まぁ〜そうするためには、俺たちもこのくらいいい作品を作って、有名にならなな!」


「せやな!」


この後俺たちは宇治周辺で聖地に出来そうな場所を探した。

萱島が主な舞台だが、色んな場所で物語を繰り広げた方がいいんじゃないかと言う話にもなった。


(こんにちは猫耳ライムです。

いよいよ、京阪電車のことについて触れる時が来ましたね!鉄道ファンの皆さん京阪電車のファンの皆さんお待たせしました!

車好きで全く電車についての知識が全くない猫耳が、1年間かけて情報を集め何度も先頭車両に座り研究した知識を発揮しますw

これからも楽しんでもらえたらと思います。


P.S

もうそろそろスピンオフの1話目を出したいなーと思っています。

スピンオフは池田透と初なおの2人のちょっと違った物語.........


また、駅名など読み方が分からない場所や難しい読み方をする駅もあるので、説明のため路線ごとに駅名を乗せておいたので、分からない場所がある方は番外編の所にあるやつから探してみてくださいね〜!)

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