第3話「次の停車駅は物語制作です。」
いよいよ部活制作に向けて動き出した。まずは、アニメ研究部なんだから「アニメ」を作らないと意味が無いということで、まず部活制作の1歩目として以前議題に上がって決定した「阪慶電車 萱島駅」を舞台にした物語を作ることになった。
「でも、萱島を舞台にする物語って難しいよな〜」
「まぁ〜たしかにな〜日本の駅では珍しく御神木のクスノキがホームを貫いているというのもあるけどな〜」
「ほかの駅みたいに大きく発展してるわけでもなければ.........」
「大きなオブジェ的なものもない.........」
「で、でも.........近くには商店街があって、色々な人の交流とかがあってとてもいい場所やで!」
「たしかに初さんの言う通り.........地域交流においては萱島はすごくいい場所だと思うで!みんなが仲良く楽しく暮らしている平和の象徴!」
「池田君の言う通りやで!この前も交番のお巡りとおばあちゃんがにこにこしながら話してるの見たしからみんな仲がいいのかも」
「お巡りって何?」
「警察.........」
「え?普通警察は警察じゃない?」
「私家族がお巡りって言うから.........」
「いや!さんもつけてあげて!」
「たしかに!」
「ははは!」
「これもいいやん!」
「真奈どうした?」
「萱島は舞台にするだけであって話の全てを萱島で作る必要はないやん?例えば、萱島に住んでる主人公が、阪慶沿線を旅するとかっていう話はどう?」
「それいいな!真奈!」
「気安く呼び捨てすんな?」
「すみません.........でもその案はいいと思うで。阪慶沿線ってめっちゃ歴史と絡んでたりするねん!だから萱島出身の主人公がその歴史を学んだり、紐解いていくっていう話はどう?確かに面白そう!」
「ごめん!遅れた!」
「あ〜まきーどうしたん?」
「実はさっき先生にあってさ〜部室って決めてる?って聞かれて〜あ〜確かに決めてなかったな〜と思って決めてませんって言うてんやんか〜そしたら次の先生に振っといて悪いねんけど一つだけ言わせてって言われて〜部室は学校つまりこの校舎がある場所とは別の場所にある特別校舎はどう?って」
「それって萱島のところにあるやつか?」
「あ〜そう!」
「え!めっちゃちょうどええやん!」
「ほんまやな!萱島の話作るのにめっちゃ抜擢の話!」
「どういうこと?」
「あのな〜さっきみんなで話しててんけどさ〜実は今回の作品萱島を舞台にしよって言うててさ.........」
「あ〜確かに前も少し話してたもんな〜!めっちゃええやん!取材とかも近くて便利やし、いつも発見できひんことも発見出来るかもしれへんしな〜!」
「ほな舞台は萱島に決定ってことにする?」
「うん!」
「だ、大丈夫!」
「私もええよ!」
「俺達もそれでええよな?透!」
「当たり前や!楽しくなりそうやな!」
「よし!じゃあ.........舞台は萱島で決定!」
「じゃあ.........次はどんな話にするかやな〜私が考えたら弟思いの話になりそうwww」
「た、確かに真奈弟好きすぎるもんね〜」
「可愛いからやねんて〜!」
「ははは!だ、大丈夫!話はいつも通り私が考えるよ!」
「うん!任せるわ〜!でもみんなで意見出した方が描きやすくない?」
「そ、それはほんまにせやねん!み、みんな何か意見くれたら.........嬉しい.........です.........」
「せやな〜私もそんな思い付かへんなーみゆなんか思いついた?」
「難しいな〜」
「とりあえず、どんな話を作っていくとかの構成から決めた方がいいんじゃない?」
「やっぱり、書くとしたら、ラブコメがいいよな〜とわたし的に思う.........」
「やっぱりみゆもか〜自分もそう思うねんな!」
「まきも?やっぱりいちばんウケるもんな〜」
「じ、じゃあこんなのはどう?」
「なになに?」
「しゅ、主人公は女の子。そ、そして電車好き。い、いわゆる鉄道オタクですね。」
「なるほど.........で、今まで電車に乗ってどこかに一緒に行ってくれる人がいてなかった.........日本各地の鉄道を回ったりしたいのに、誰も着いてきてくれない.........一人で行ってもいいけれども、やっぱり誰かと行った方が楽しい.........堀溝くんそんなことありません?」
「めっちゃ急にふるやん!でもそれはあるな〜自分は阪慶しか興味があまりないけど、日本の鉄道を巡る旅行とかは1回してみたいな〜とは思ったり良くするな〜もちろん、全国のNRも乗ってみたいと思うし〜透もそんなことない?」
「もちろんあるよ!阪慶もやし、ほかの私鉄も乗ってみたいな〜と思うことはあるよ!」
「で、ですよね!で、主人公の他にもう1人キーポイントとなる男の子を出します!後にいい関係になるために必要な人材です!」
「ものみたいに言うなよ.........」
「ま、まあ〜そこはいいとして!で、主人公はその男の子を無理やし、色んな鉄道の旅に連れていきます。で、その男の子の設定なんですが、その男の子は大のアニメ、漫画好き!アニメ、漫画以外には興味が無い.........だけど連れていかれる.........でも段々と行くうちに近くにアニメ、漫画の聖地があったりなどして徐々に徐々に鉄道に興味を持ち始めてくる。そして、今の日常を漫画にして売り出すということを思いつき、2人の趣味を一緒に楽しみながら、進めていくという物語はどうでしょう?」
「つまり、ヒロインと主人公がいて、ヒロインは鉄道好き、主人公はアニメ好き。そしてヒロインは主人公を無理やり連れて電車旅に行かせる。その際に主人公は鉄道を好きになり、この日常を漫画やアニメにしたら、どっちもの趣味を楽しみながら2人で行動出来ると考え一緒にそれを進めていくという物語?」
「真奈.........まとめられてるようでまとめられてない.........」
「みゆまとめて!」
「つまり、ヒロインと主人公どっちもの趣味を一緒に楽しむということやろ?」
「さすがみゆ!まとめるの達人!」
「もうまき〜!当たり前やん!」
「そこは否定しろ.........」
「アン?やんのか?遅刻野郎!」
「すみません.........」
「でも、どうでしょう?この物語を作る。聖地は萱島で.........」
「うん!私は賛成!」
「うちも!」
「私も全然いいよ!」
「俺らもいいよな?」
「うん!全然いいぜ!」
「じ、じゃあこれで決まり!」
こうして部活ができた時に作るようの物語が決められた。
だが、この後問題が起きた。みゆは早く物語作りたいから先生に話して部活すぐ始められるようにするな!と言って先生のところに行ったら.........
「部活?作んの?めんどくさ。先生から任されてんけどさ、なんであの人断れへんのかな〜ってあの時思ったわ.........これ以上作ったら管理大変やねん。わかる?いつも生徒手帳には部活作れるとか書いてるけど、はっきり言うてあんなん書かんといて欲しいねん.........」
「そんなん.........」
「ちなみに、なんの部活作るん?」
「アニメ制作部です.........」
「そんなん作れるわけないやん?時間どんなけかかるか知ってる?あんなん半年かけて作るねんで?」
「いや.........でも.........」
「めんどくさい、めんどくさい」
俺たちは、みゆがこんなことになっているとは、その時思ってもいなかった。
(作者の猫耳ライムです。
3話を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今まではあまり電車のことについて触れていませんでしたが、4話からは少しずつ電車の話題に触れていく話になります!4話以降もお楽しみに!
※時々誤字があり申し訳ありません。発見次第編集して訂正しています。)
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