“アタシ”

アタシは学校に行くと男のフリをしないといけないの。


アタシは学校が嫌い。


学校なんて無くなればいいのに。


そう思いながら学校の準備をする。


学校じゃアタシを隠さないといけないなんて


そんなの嫌よ...


嫌に決まってるじゃないの!!!


なんで隠さないといけないの...!?


そんなこと思ってもどうにもならないのが現実。


「はぁ。」


ため息が漏れてしまう。


「行ってきます...」


アタシは学校に向かった。


「...」


帰りたい。


そんなこと思いながら教室に入る。


チャイムがなって先生が教室に入ってきた。


「えー、今日の帰りの学活時間でLGBTQについてやります。」


(LGBTQ...!)


アタシはLGBTQについて学校で聞けることに少し感動していた。



授業が全部終わり、帰り学活の時間となった。


「それでは、LGBTQについて話していこうと思います。」



「LGBTQとは、

L(レズビアン) 性自認は女の子 性的対象は女の子

G(ゲイ) 性自認は男の子 性的対象は男の子

T(トランスジェンダー) 性自認は男の子の場合は女の子

女の子の場合は男の子 性的対象は人による

Q(クエスチョニング、クィア) 性自認はどちらでもない、分からない、決めていない 性的対象はどちらでも」


と先生が話していく


とある男子達からこんな声が聞こえてきた。


「えー笑きっも...笑」

「ゲイ?オカマと一緒じゃん...笑」

「なんかヤダなぁ...」


と、聞こえてきた。


(LGBTQをバカにするなんて...!)


アタシは怒りを静める為に深呼吸をした。


(どうして認められないのかしら...)


溢れてくる涙を必死に抑える。


(泣いちゃダメよ...)


あんなこと言われたってもう泣かないわ。


だって、


アタシには心強い味方がいるじゃないの。


アタシは希望のヒカリが見えたの。


あの子のおかげで勇気が貰えたから。


あんなこと言ってアタシが頑張らなかったらどうするのよ。


頑張るわよ、


アタシ。


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