1章 30話

目が覚めるとそこは見覚えのある部屋。


「…?」


「…」


「おはよう静香ちゃん!」


声の方向に目を向けるとそこには銀髪とヘラヘラ男が。


「なんなの…?」


「今日から静香ちゃんはここに住みます!」


そう言う男は、茶髪のパーマをかけた同い年くらいの男の子。


車ではあまり見えなかったけど、今ははっきり見える。


目がくりくりで俗に言うカワイイ系だ。


「…え?」


ここに住む。その言葉を何回聞いても受け入れられない。


「混乱していると思うけど、この世界は、1回目をつけられたら厄介だからね。翔太直々に静香ちゃんのこと守ることになったんだよ。」


頭が追いつかない。


「あの、あなた達は誰ですか?」


「あ!そうだ!挨拶がまだだったんだね。」


そう言って彼は笑顔で答える。


「この冷徹な男は織田原翔太!そして俺はその幼なじみ兼敏腕右腕の斎藤俊哉!」

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