1章 17話

「…ありがとうございます。」


「…」


ずっと沈黙が続く


「もう治りましたから帰ります!」


「…今何時だと思ってんの?」


時計を見る。


夜の21時だ。


帰れない。


「…」


「送ってやる」


「…え?」


「ただ、‘‘理由’‘言ってからな。」


「…なんのですか。」


「お前がそんだけ倒れたり震える理由だよ」


答えないといけないのか…


答えたくない…


けど答えないと帰れない。


「…夜が怖いの。」

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