1章 16話

ーーーーーごめんなさいっ


ーーーー許してくださいっ…


ーー誰か助け…


「助けて!!!」


そう叫びながら目を覚ますと、銀髪がコーヒーを入れていた。


「…へ?」


なんで?


「なんでって顔してるな」


いやなんででしょ。


「お前が俺にぶつかって勝手に意識失ったんだよ。」


「え…」


あの時にぶつかったのは銀髪だったのか。


「飲む?」


そう言われてコーヒーのカップを差し出された。


「コーヒーは嫌いです。」


「あっそ」


周りを見渡すと見慣れない景色。


「…助けてくれたんですか?」


「あの場面で助けない奴とかどんな奴だよ。」


「ま、まぁそうですよね…」


その後沈黙が続く。

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