1章 14話

毎週金曜日にある体育は、球技大会の練習だ。


相変わらず、銀髪は座り込んだまま。


それを見ている女子は歓声がすごい。


「あいつ、なにもしてないのになんであんな歓声すごいんだよ。」


「あいつ何も出来ないんじゃね?笑」


そんな言葉を放っている男子がちらほら増え始めた。


まぁ、そんな男子の気持ちもわからなくもないなと思いながら、バスケの練習に励んだ。


そして、球技大会が始まった。


なかなかいい勝負の競技が多く、時間押していた。


あいにく時間にルーズな高校だから、勝負がつくまで終わらないだろうな。


少し私は焦っていた。


まだ自分のクラス終わってないし抜ける訳にはいかないよな…


唯一の味方である先生の方を見てみると、とても楽しそうにはしゃいでいる。


「忘れてるんだろうな」


いつも働き詰めだろうし、先生の気持ちも分かる。


なんとかなる。


そういう軽い気持ちでいた。

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