1章 7話

ーーーー3年前のあの日から夜が嫌いになった。


ポツポツ


「…雨…?」


ザーッッ


雨が降り出してしまった。


足も動かず、手は震えたまま。


動くことが出来ない。


「藤宮さんっ!!!!!!」


「…先生?」


先生が傘を持って、学校から走ってきてくれたみたいだ。


「先生……」


「大丈夫っ?藤宮さん!!」


先生が私を傘の中に入れて背中をさすってくれる。


「先生が送ってあげるからっ。ね??」


「すいません…お願いします…。」


先生は、唯一私の過去を知っている人。


そのまま私は家まで送って貰うため、先生と一緒に学校に戻った。


「…あいつって、屋上の…?」


彼がみていたことも知らずに。

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