1章 5話

そろそろ木の葉っぱが落ちてくる季節だ。


外が暗くなるのが早くなってきた。


「やばい…!」


ホッチキス止めに夢中になっていた私は、外を見て焦り始める。


綺麗に揃えていたしおりも雑になっていき、全て完成した時には18時半になっていた。


急いで職員室に持っていく。


「ありがとう藤宮さん。もうこんなに暗いけど大丈夫?送っていきましょうか?」


一瞬お願いしようとしたが、家には何も無く買い物をしないと行けないため、断った。


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この時の判断が、私の人生の分岐点となる。


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「まだ真っ暗じゃないし大丈夫だよね。」


そう自分で言葉を放ち、神経を整える。


バスに乗って15分くらいの所に繁華街がある。


そこに向かうため、私は学校からバス停へと向かった。

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