1章 4話

お昼が終わるチャイムが鳴って5時間目がスタートする。


最後の授業が終わると、私は帰る支度をした。


「藤宮さん、ちょっといい?」


先生に声を掛けられた。


職員室に一緒に着いていき、何かと問うと


「ちょっとこれ手伝って欲しいの。」


その手伝いは、修学旅行のしおりのホッチキス止めだった。


「分かりました。」


クラス40人分のしおりのホッチキス止めだと、何時間かかるかな。


そう思いながら教室にホッチキスと紙類を運んだ。


私の性格上、ホッチキス止めの時に限って綺麗にしたがる。


丁寧に1枚1枚角を揃えて…


そんな状態で1時間や2時間で終わることも無く、時刻は18時を指していた。

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