第5話いつも通りの日常に忍び寄る不幸

 次の日。いつも通り由希ゆき先輩と途中で合流して学校に行く。僕が思った通り、寝不足になったので午前の授業から睡魔と戦う羽目になった。そんな午前の授業を終え、昼休み。

 いつも通り部室に行って昼ご飯を食べる。

 食べながら僕は綾川あやかわ先輩に

「文化祭でやる内容どーします?」

 と聞くと、

「私はもう3年生だぞ?私は当日店番としては出るが、文化祭で何をやるかは君たちが決めるんだよ?」

 という言葉を聞いて、

「「早く言えや!!」」

 と由希先輩と僕は綾川先輩を怒鳴る。

 すると、

「ど、怒鳴るなよ。怖いじゃないか。グスッ」

 なんで綾川先輩が泣くんだよ!泣きたいのはこっちだ!

「やる内容を申請するのはいつですか?」

「文化祭1週間前」

「なら余裕で間に合うか。」

「由希先輩、僕がシナリオを書きます。なので絵を書いてください。」

「紙に?それともスマホで?」

「スマホで描いてデータを印刷する形にしましょう」

「わかった!シナリオ出来たらLIMEで送って!」

「了解!」

 ちなみにLIMEとはNMS(ネットワークメッセージサービス)の1種である。昨日のやり取りでも使ってたよ。

 昼ご飯を食べ終わるとさっそく構想を練るために目を瞑る。

 そしてよさそうなアイディアをメモ帳に箇条書きで書き連ねていく。

 そして昼休みが終わり、午後の授業でも睡魔と戦い、それが終わると由希先輩と一緒に帰る。

 この時はまだ大きな事故に会うことを僕たちはまだ知らなかった。

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