第4話ご褒美とは?
頭なでなで1時間コースを無事終了すると、僕に抱きつく形で
何もやることがないのでスマホを見てみると、
内容を見てみると、『なんで無視するの?ねぇ?からかいすぎたから怒ったの?なんか返事してよ。返事してくれないと分からないよ』
という内容が1001件来ていた。
【宮都】すみません。妹の頭を1時間撫でてました。
【由希】後輩君に妹いたの?!なーんだびっくりした。嫌われたものかと思ったよ。
【宮都】由希先輩は暇なんですか?
【由希】うん。暇だよ〜
【由希】そういえばさ、文化祭で私たちの部活って何やるの?
【宮都】綾川先輩次第じゃないですかね?
【由希】だよねぇ~
とメッセージが送られてきた。
すると、
「あれ、お兄ちゃん…何処?お兄ちゃん、何処?!ねぇ?!」
鏡花が大きな声を出して僕のことを探し始めたので由希先輩に『妹が僕のことを探しているので1回やめますね?』とメッセージを送ると『了解~、また明日!』というメッセッージが送られてきたのを確認して
「僕はこっちだよ、鏡花。」
と鏡花に言うと、
「お兄ちゃん!えへへへっ!」
と満面の笑みで僕のところに来て頭をぐりぐりする。
「鏡花。お父さんが帰ってくるまでここで勉強しなさい。宮都付き合ってあげて。」
と料理を作りながら母が言ったので鏡花と勉強をする。ちなみに僕は教える側だ。妹の溜まっていた課題はお父さんが帰ってくるまでにはほとんど片付いた。
そしてご飯を食べ終え、入浴を済ませ、リビングに行くと
「お兄ちゃん、勉強頑張ったからご褒美頂戴!」
鏡花がそんなことを僕に言いながら抱き着いてくる。
「もう寝る時間なのだが」
「ご褒美くれなきゃ明日授業頑張れない…」
「はぁ~、わかったよ」
「じゃあ、頭撫でてね!」
そう言ったので撫でてあげると嬉しそうにする。僕の妹は頭を撫でられるのが好きらしい。
そして鏡花のご褒美が終わると日をまたいでいた。
僕は『これは寝不足確定だな』と思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます