サムライメイド・ゴーレムズ

◆サムライメイド・ゴーレムズについて

 『サムライ(略)』は、身内卓においてナートラがコンジャラー技能で作成したゴーレムの解説をまとめたものとなっています。

 魔物としてのデータ名はどれも『サムライメイド◯◯』といった感じではありますが、その命名以外はルールブックに掲載されているゴーレム作成ルールから逸脱はしていないはずです。あんしん。




◆ハチフサ(サムライメイドオークハウンド)

 詳細は『Ⅱ』の460頁を参照。


 この「ハチフサ」と呼ばれるオークハウンドも精密な造形ではない……というよりも、何がどうしてそうなったのか、簡易的かつ不気味なその姿はまるで幼児が無邪気に描いた落書きのようです。


 折れた木の枝で編み込まれた球状の胴体に歩くたびに軋む長い四肢をもち、葉がついたままの木の枝を刺しただけにしか見えない首は不安定で、虎目石の瞳を持つ頭部が常に右に左にと揺れ動いています。その不安定さは見た者の心をも不安定にするかもしれません[要出典]。

 時折ぶるぶると震えて木片を散らしていますが、オークハウンドとして扱える最低限の強度はありますし、強化素材の力による連続攻撃は意外にも侮れない威力を発揮……するのでしょうか?




◆センクマ(サムライメイドロームパペット)

 詳細は『Ⅱ』の461頁を参照。


 この「センクマ」と呼ばれるロームパペットも決して緻密な造形とは言えない……というよりも何がどうしてそうなったのか、簡易的かつ不気味なその姿はまるで幼児が無邪気に描いた落書きのようです。


 ナートラは「熊をモチーフにした」と話していますが、歪んだ球状の胴体は大きな口を再現しようとしたのかひどく裂けていて、その上に小さな虎目石と琥珀の目があり、身体の上面には小さな耳のような物体が、側面からは攻撃の威力を高めるための大きい腕と身体を支えるには細く小さい足が左右アンバランスに付いています。

 時折ぶるぶると振動し、黄色い石の目で何かを見つめる素振りのようなものを見せますが、この単純なつくりの人工物に意思などはなく、他者はそこに何らかの意図を誤認しているだけであり、意味などは在りません。

 もちろん指示さえあれば、何も写さぬ瞳の先にあるものを魔法的知覚で正確に捉え、ゆっくりと奇妙な足取りで駆け、通常のロームパペット同様に粘土の剛腕を対象へと叩きつける……筈です。

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