アステリ☆マジカのまほう大全




 ◆まほう大全について

 『アス(略)大全』は、長期キャンペーンシナリオ『クーナブラ島』におけるRPで、マルガリタが脳内に埋め込まれた有機的サムシングによって発した固有名詞などの詳細をキャラシに記入していた際の項目名です。


 基本的には本編に一切関わりがない、どうしようもないネタではあるのですが、『クーナブラ島』本編のネタバレも含まれています。

 そういうのが気になる方は『クーナブラ島』を読了後にお読みください。


 ◆マジカル☆バリアー

 初登場はクーナブラ#01「仲睦まじい2人と」のPC紹介。

 火を噴くらしい。使用する本人もびっくり。


 同話にて「マジカル☆バリアー破り」の存在が語られている。

 原作〈魔法妖精アステリ☆マジカ〉の脚本によると、〈マジカル☆バリアー〉は自動発動と意識して発動する2つのタイプがあり、そのどちらも敵の攻撃を防ぎきれずに割られる・破られるという描写が結構あるようだ。



 ◆マジカル☆翻訳

 初登場は同上。

 もしかして→他力本願



 ◆フェアリル☆レーダー

 初登場はクーナブラ#01「仲睦まじい2人と」。

 周囲の植物の毒性を察知し、勝手にマルガリタの舌を動かして警告した。


 目の前にある物や事象を自身の知識・経験と照らし合わせて判明した事を勝手に舌を動かして報告するシステムのようなナニカ。

 つまり「見たままを報告する」という明らかに不要な機能ではあるが、マルガリタ・ジッカタイプの製造目的や用途から察するに、もしかすると「見なかったことにした」「周囲に黙っている」物事を強制的に報告させるための機能だったのかもしれない。


 一方で“この”マルガリタは意識して機能を停止させたらしく、これ以降は登場していない。真相は闇の中である。


 ◆ラブリー☆兜割

 初登場は同上。

 この兜割は致命傷な名称に反して捕縛目的に使われていた武器のことではなく、絶対に致命傷を負わせるという意気込みからくる方であり、上段に構えた武器を唐竹に振り下ろす、オードソックスかつ大胆な技である。


 原作7話「ドキッ!先輩のヒミツ!」の脚本において、アステリ☆マジカが一目惚れしたケンドー部の主将(正体は蛮族)に対し、涙ながらに振るった別れの一撃……と書かれている。

 名称にそぐわぬ、マジカルなエフェクトが後付けされる予定だったらしい。



 ◆フェアリーライト・ラブ・アタック

 初登場は同上。

 上段に構えた以下略。

 

 原作12話「ひっさつ!フェアリーライト・ラブ・アタック」の脚本によると、「『アステリア・ラブ・アタック』の掛け声で胸元のジュエルを巨大化させ、全身を光のジュエルで包んだ状態で体当たりを行い敵を粉砕する技」……らしい。

 同話では学校を囲む蛮族の群れを一撃で葬った文字通りの必殺技という扱いで、その後においても全編を通して強敵に対して使われており、どれも一撃必殺という戦果を挙げている……のだが、どういうわけか普段は全く使っておらず、苦戦してる状態でも使われていない事の方が多い不思議な技のようだ。


 大いに栄えた魔動機文明アル・メナス末期の技術でどのような演出が為される予定だったのかは気になるところだが、現代においては上段に構えた武器を唐竹に振り下ろす、オードソックスかつ大胆な技である。

 気迫が凄かったらしく、ピュートーンは回避に必死になっていた。



 ◆マジカル☆フェローアタック

 初登場は同上。

 もしかして→他力本願


 フェローがいる安心感。それを示す技である。



 ◆アステリ☆撲殺

 初登場は同上。

 上段に構えた武器を唐竹に振り下ろす、オードソックスかつ大胆な技である。原作脚本には登場しない。


 ピュートーンに対し、文字通りの半狂乱で繰り出した技だったが当たらず、マルガリタはペナルティを受けない程度にずっこけた。


 ◆「マジカルぅ……☆」

 初登場は同上。


 上段に構えた武器を唐竹に振り下ろす、オードソックスかつ大胆な技と共に呟いたその言葉は安直だが、彼を説明するにはうってつけの言葉である。

 原作脚本には登場しない。してたまるか。



 ◆ラジカル☆ホーリーインパクト

 初登場はクーナブラ#02「重ね着の如く」。

 上段に構えた武器を唐竹に振り下ろす、オードソックスかつ大胆な技である……が、これこそが『上段に構えた武器を唐竹に振り下ろす、オードソックスかつ大胆な技』の本家本元であるらしい。


 原作3話「輝け!ホーリーインパクト!」の脚本によれば、それまで名前のない属性の光で蛮族を打ち倒していたアステリ☆マジカが必殺技を欲し、マスコットキャラと顔を突き合わせながらノートに描いた技のうち、一番現実的でシンプルだった事から実戦採用された技で、その後も何かとバージョンアップしながら使われる予定だったようである。


 現代においても多用されており、10秒に1回エコーが響き渡ることもしばしば。



 ラジカル☆ホーリーインパクトⅡ

 初登場は同上。

 より気持ちを込めた技、らしい。


 原作21話「さよなら!四天王メタヴォーリア!」の脚本によると、敵ながらもアステリ☆マジカの友人を庇い深い傷を負った四天王メタヴォーリアへトドメを刺した、慈悲深い光の一撃とされている。

 しかし、続く22話「グルメ対決!隠し味はクラーケン?」ではクラーケンを撲殺するのに多用しており、通常版に比べると連続使用に向いているようだ。


 由来はともかく、対峙したコープスコープスの境遇に何か思うところがあったのは間違いなく、受けた側はもう旅立ってしまったが故に、込められた気持ちを知るのはマルガリタだけである。


 

 ◆ラジカル☆ホーリーバニッシュメント

 初登場は同上。

 ホーリーインパクトシリーズの決定版的立ち位置。


 原作42話「決戦!四天王ナイトメアナイト」において、クラスメイトや家族の命を奪い続けるナイトメアナイト率いるドレイク軍団に対し、激しい怒りと光と共に繰り出したこの技は、その後の全話において「範囲技で当たれば確殺」という戦果を挙げる予定だったようだ。

 現代においてはコープスコープス相手に使い、ナイトメアナイト戦と同じように何度も武器を叩きつけ、消滅せしめた。



 ◆[マジカル☆アイ]

 初登場はクーナブラ#03「文明、弥栄して」。

 いわゆる[暗視]。


 なんてことはないことなのだが、魔動機文明アル・メナス時代のルーンフォーク(少なくとも〈魔法少女マギガール〉関連型)は、こういった機能を時には仕様として大真面目に、時には皮肉げにおどけながら、製造元が設定した呼称を使っていたらしい。

 こちらは舌が勝手に動いてるだけな気もするが。



 ◆マジカル☆カチコミ

 初登場は同上。

 なんでもマジカルを付ければいいというものではない。



 ◆ラジカル☆カオスインパクト

 初登場はクーナブラ島#05「菖蒲の剣」。

 やはり上段からの唐竹。


 設定と衣装だけは存在していた、アステリ☆マジカがマイナスの感情で変身する形態の技のひとつ。

 いくら妖精使いフェアリーテイマーが社会で変人扱いされていたといっても、(知名度が低いとはいえ)極まったそれが使う混沌の妖精魔法を“悪”とするのは如何なものだろうか。詳しいのか詳しくないのか。

 「(キャラクターとしての)マルガリタ・ジッカはマイナスの感情を抱くタイプではないだろう」という理由から没となったが、上流階級への“営業”で引き取られたマルガリタ・ジッカタイプ向けのファンアイテムとして没衣装のいくつかが製作・販売されていたらしく、“この”マルガリタはマギテック協会にお世話になっていた頃に劇団の本拠地遺跡に残されていた衣装の数々(サンプルとして貸し出していたらしい)に袖を通したことがある為、〈千変万化の衣〉で着替えることができている。

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