第104話 上位装備


 鎧の巨人6体から出たレアドロップアイテムは、それぞれ違った部位の防具だった。

 もちろんすべて上位ドロップの限定装備だ。



《天命の鎧》★2000

 装備した人間の運のステータス値に応じて、ステータス全体を大幅に上げる。

 運/10をステータスに加算。


《法の鎧》★1900

 装備したものの魔力を大幅に上昇させる鎧。

 防御+1700

 魔力+4500

 知能+3000


《破邪の鎧》★1700

 装備したものに降りかかる厄災をはらいのける。

 防御+2300


《富豪の王冠》★2200

 運+10000


《神速のブーツ》★2100

 敏捷+7000


《女神の盾》★2300

 毎秒少しずつ、味方全体に回復効果。

 防御+8000



「な、なんじゃこれえええええええええええええ!!?!!?!?」


 手に入った6つの防具は、どれもこれもチートすぎるものだった。

 それ一つで国が傾くくらいの代物だぞ。


「ど、どうする……これ……」

「と、とりあえず、装備するしかないでしょう……」

「あ、ああ……そうだな」


 思わず、装備品を持つ手が震えてしまう。

 まああれだけの強敵だから、このくらいのものが手に入ってもおかしくはないが……。

 しかしこれだけあれば、もう俺たちこそ無敵なのではないだろうか。

 この先にどんなモンスターが待ち受けていても、もう負ける気がしない。

 これから先は、さっきまでとはまるで違う装備だ。

 さっきまではまだろくな上位装備をそろえてなかったが、ここからは上位装備で挑める。

 ということは、かなり足取りが楽になるだろう。

 それに、さらに強いモンスターが出てきても、倒せば次のランクの装備が得られる。

 これぞまさしくハック&スラッシュ。

 敵を倒し、そのドロップアイテムで自分たちを強化する。

 この連鎖がたまらないのだ。


「そうだ、これだよこれ! 俺はこういう戦いがしたかったんだ!」


 いつしか俺は、最初のころ――そう、俺がスライムを倒したあの頃を思い返していた。

 最初は苦戦して倒していた相手を、新しい武器で楽々倒せるようになった喜びを、今でも忘れない。

 俺は、そんな思いを繰り返してここまできたんだ。

 いける……!

 これから先も、俺の能力があれば、どこまでも登っていける!

 これはそういう能力だ。

 敵が強ければ強いほど、報酬も大きく、こちらが強化される。

 俺たちは、さらなる高みを目指し、次の階層へと進んだ――。



――――――――――――

ロイン・キャンベラス(装備)

17歳 男

攻撃力 9999(+8700)

防御力 9999(+2000)

魔力  9999(+2000)

知能  9999(+2000)

敏捷  9999(+2000)

魅力  9999(+2000)

運   20000★

――――――――――――

――――――――――――

クラリス・キャンディラス(装備)

17歳 女

攻撃力 9999

防御力 9999(+11300)

魔力  9999

知能  9999

敏捷  9999

魅力  9999

運   9999

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――――――――――――

カナン・ルブレージュ(装備)

18歳 女

攻撃力 9999

防御力 9999(+1700)

魔力  9999(+4500)

知能  9999(+3000)

敏捷  9999(+7000)

魅力  9999

運   9999

――――――――――――

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