第6話 まだ慌てる時間じゃない

 レベルが上がりステータスを確認してみた。


 レベル:3

 職業:まほうつかい

 力:12

 魔:7

 体:9

 速:8

 技:7

 魔法・スキル

 バレット、生活魔法、身体強化Ⅰ

 格闘術Ⅱ、短剣術Ⅱ、射撃Ⅱ、隠密Ⅰ、察知Ⅰ

 new魔力操作Ⅰ

 称号

 異世界人、使徒


 レベルUPで全ての項目が上がる訳ではないようだった。

 それはいい、問題はそこじゃない

 薄々気が付いてはいたがコレ本当に魔法職のステータスか?と……


 なんか、魔力低くない?

 まだ慌てる時間じゃない。まだレベル3だ、全然慌てない。


 深く息をする。

 魔力が上がってない事と新しい魔法を覚えなかった事は一旦忘れよう……


 大体「魔法使い」ではなく「まほうつかい」の所からちょっとおかしいのだ。


 転移直前に他のゲームをしていたせいでボッチになり、ややギレの神のような"何か"に出し惜しみ感満載の態度で力を貰ったのだが……。


『……ソナタに与える能力は、……コレにする……か(ハァ)。せいぜい励むように……』


 あの出し惜しみ感が能力や職業ジョブに反映されてしまったとか……。なんか、溜息までついてたし。


 まぁ、今更だし考えても仕方ない。


「配られたカードで勝負するしかない。それがどういう意味であれ…」


 名言だろ?勿論引用だ。パクリともいう。


 それにスキルに魔力操作Ⅰを獲得している。

 このスキルはなんとなく魔法職っぽい!

 これからだ!これからに期待だ!

 いつか、ド派手な大魔法で敵を薙ぎ払うのだ!イタい事を心に誓うおっさんであった。

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