第2話
僕とちーちゃんは幼馴染、家は隣同士で家族ぐるみの付き合いだ。
当たり前のように時間を共にしてきた。
僕達が小学校1年生になって初めての夏休み、宿題は沢山あるがそれ以上になんだかお兄ちゃんになった気分で楽しみだった。
近くの公園で朝のラジオ体操に行き、そのままちーちゃんの家で朝ごはんをご馳走になる。
ちーちゃんのお母さんの作るご飯は全部美味しくてついついおかわりしてしまう。
ご飯を食べ終えて近所の駄菓子屋さんへアイスを買いにちーちゃんと2人で出かけることになった。
ちーちゃんはお気に入りのワンピースに麦わら帽子。
「私ももうお姉さんなんだから」
得意げに笑うちーちゃんを見て、僕とちーちゃんのお母さんは顔を見合わせて笑った。
「もー、なんで笑うの」
頬を膨らませ怒るちーちゃんに
「ごめんごめん、可愛くてつい」
ちーちゃんはそっぽを向き、早く行こうと僕の手を強く握りしめる。
ちーちゃんと僕の初めての夏休み
空には大きな入道雲、セミは鳴き、太陽のまばゆい光に手をかざし
「冒険隊だぞー!」
僕達は胸を躍らせ一歩目を踏み出す。
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