乱入者

「お待たせ致しました、きなこ餅にみたらし団子、コーヒーゼリーとグランド抹茶アイスパフェです、それから、こちらの方にはサンドイッチです。では、ごゆっくりどうぞ」


 ナイス!店員さんナイスタイミング!


「ありがとうございます」


 ペコり


 今の俺のお礼、何に対してなのかあの店員さん理解してんな

 さて、我が妹はっと………


「ふわぁ~!すごーい!美味しそー!」


 切り替えはやっ!まぁ、でも


「いただきまーす!何から食べようかな~♪」


 ご機嫌だしいっか!


 はむっ


「んん~!このみたらし団子美味しー!」


 はむっ


「おおー!このきなこ餅めっちゃ伸びるー!すごーい!」


 いや、可愛すぎかて


 はむっ


「おお~!コーヒーゼリーは大人の味だねっ!」


 はむっ


「んはぁ~!やっぱパフェさいこー!抹茶パフェさいこー!」


 いや、可愛すぎだろ!なに?!食べる時のはむっ、って声は!あれ無意識でやってんのかな?やってたとしたらもうこれ天然記念物だろ!天使指定したいわ!


「はい!お兄ちゃんも!あ~ん♪」


「な、なにぃ?!」


 妹からのあーんだと?!これは……重大事件発生だ、こちら右脳、陽久留が天使すぎて言葉が見つからない、どうぞ

 こちら左脳、可愛さが天元突破していて言葉に言い表せない、どうぞ


「お兄ちゃん!はやく!アイス溶けちゃうよ!」


「お、おう」


 ああ……父さん母さん……再婚してくれてありがとう……こんな女神を俺の妹にしてくれてありがとう……


「あー………」


 パクっ


「……………………ん?」


「ん、これ美味しい」


 この声は………


「閃音…………か?」


「お、よく分かったね唐太。学校外で私の服装を見るのは久しぶりなのに」


「そりゃあ、な。中学からの付き合いだし……ていうか、中学の時より可愛くなったな、お前」


「ふえっ?!」


 ファッションも男っぽいのから女の子っぽいのに変わって………


「うん、似合ってるな」


「あ、その…………………ありがとう///」


「お兄ちゃん?」


 うおっ?!なんだ寒っ!


「私とデート中にも関わらず他の女の子とイチャイチャするなんて……………これは、罰が必要かな?」


 ひぃっ!なんだ?!陽久留が怖いぞ?!


「そして………閃音先輩?私とお兄ちゃんのあーん、を、邪魔してくれた責任、取ってもらいますね?」


 あ、なんかヤバい気がする!


「ひ、陽久留さ…………ゴホン!ひ、陽久留?ど、どうやって責任を取らせるつもりだ?」


 あっぶねぇ!思わず敬語使いそうになっちまった!


「なにって…………命でに決まってるじゃん?」


 陽久留さん?!怖いよ?!







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