兄妹デート③
「はぁ、はぁ、ここまで来れば大丈夫だろう。陽久留、どこかケガは無いか?」
「無いよ!お兄ちゃん!」
「それは良かった……けど、なんでお前はそんな満面の笑みなんだ?」
怖くなかったのか?さっきまでナンパされてたのに
「だって……お兄ちゃんがあんな事言うから嬉しくてたまらないんだもん!」
「あんな事?」
特段、なにか陽久留が喜ぶような事は言った覚えは無いんだが……
「俺の可愛い妹、だって♪」
あっ、それか!
「そんなに嬉しかったのか?」
「うん!」
……………………はぁ、俺の妹マジ天使
でも
「そんなんでお兄ちゃんを騙せると思ったか?」
「え?」
「肩震えてんぞ」
本当は怖かったんだろう、俺を心配させまいと……本当にいい子だ。でもな
「俺はお前の兄ちゃんなんだ、心配ぐらいさせてくれ」
「お兄ちゃん……」
「心配かけたくないなんて思わなくていい、俺が好きで心配してんだ。可愛い可愛いたった1人の妹なんだからな」
お前が笑顔でいてくれれば、俺はそれでいいんだ
「っ〜〜〜〜〜〜〜!…………あー、ヤバい。ほんとに早く結婚したい、これもういいよね?ゴールインしていいよね?もうヤバいもん、ほんとに好きすぎて耐えられない。これ以上私を惚れされてどうしようってのよお兄ちゃん、もう私はお兄ちゃん無しじゃ生きられないぐらいメロメロなのにこれ以上惚れたらもう一生離れないからね?いつでもどこでもどんな時間でも一緒にいて1秒たりとも離れたくない。あーほんと好き!好き!好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き」
ん?なんか恍惚とした顔でブツブツ言ってるけど……大丈夫かこれ?
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