面白い友人
「んふふ〜〜お兄ちゃ~ん」
はぁ………………………………………可愛い
ジロッ
ギロッ
クワッ!
おうおう、周囲の妬みの視線が心地いいねぇ!そりゃそうだろう、こんななんの特徴もないモブがこんな美少女と腕組んでるんだもんなぁ!羨ましいか?だが、妹は俺が死んでも渡さん!
「お、お兄ちゃん!そ、そんな!可愛くて美人で家庭的で今すぐ結婚したいぐらい素敵な妹だなんて」
「いや、そこまで言ってないけどな?」
あれ?ていうか……
「俺今、口に出してた?」
「ううん?出してないよ?」
ほっ……よかった、もし口に出てたら俺はただのヤバい奴になってただろうからな。というか………
「陽久留、なんで俺の思ってる事が分かったんだ?」
「そんなの当たり前だよ?大好きなお兄ちゃんの事は全て知っていなくちゃ私の気が済まないの」
くうっ…………聞きました?大好きなお兄ちゃんですって!
「いやそこじゃねぇだろシスコン野郎」
「あぁん?」
誰だ!俺の事をシスコンとか言ったやつは!
「ってなんだ天太かよ、とりあえず1発殴らせろ」
「お前は情緒不安定か」
「失礼だな、俺ほど情緒が安定してる奴はそうそういないぞ?」
「情緒が本当に安定してる奴は自分で安定してるって言わねぇんだよ……」
うーん、ニホンゴムツカシイ
っと、こいつの紹介が遅れたな。コイツの名前は
「おい、舌打ちすんな」
いやね、顔は本当にいいんだよ、顔は。まぁ、その代わり面白い弱点背負ってるからいまんとこプラマイゼロなんだけどね
「顔は、って強調すん………」
あー天太!おはよう!
「へっ?!あ、え、あ、な、お、お、おおおおおおおおおはよう!」
クスクス
そう!コイツは顔はいいくせに重度の人見知りだから中々友達が出来ないのだ!(ざまぁ!)
「おいこら唐太、ツラ貸せ、ぶん殴ってやる」
ちなみに元ヤンなので、喧嘩が強い
「ヤダね!絶対勝てないもん!陽久留!走るぞ!」
「あ、うん!」
「待てゴルァ!」
こういう時は逃げるに限る!
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