第61話 その笑顔を守りたい

教授が温情措置で出してくれた制作課題のために公園に行った。


全身ジャージ、眉なし、すっぴんである。


広場の方に行き、材料の写真を撮っていると親子が公園に来た。


不審者と思われて通報されるのは勘弁だったため、私から大きな声で挨拶をした。


「こんにちは~」


すると、お母さんが声をかけてくれ、一緒にやりたいとのことだった。


課題は「自作のシャボン玉で遊ぶ」。


結果は花丸満点で、双子ちゃんは大喜びだった。


お母さんも喜んでくれ、保育学生冥利に尽きる。



4時間休憩なしでずっと遊び、子ども2人が疲れてきた段階でお母さんと私で帰るように促した。


帰りたくない気持ちを涙で表現してくれ、私は嬉しい気持ちとお母さんの手を煩わせたくない気持ちでいっぱいだった。


心を鬼にして私は叫んだ。


「あっ!おひさま隠れたから、夜になる!夜になったらおばけと鬼がくるよ!!!」


2人はおばけとおにはこわいと早々に帰る準備をしてくれた。


ばいばいするときに、ぎゅーってしてくれたこと

初めて会ったのに好きと言ってくれたこと

何より、お母さんが笑ってくれたこと


全部幸せ


この経験を大切にしたい。



ヘルニアは言わずもがな、大爆発


今の今まで動けず、トイレも行けないため、はいつくばっていた。


靴下履けない


寝返り打てない


くしゃみとせきで腰が痛む


辛い


早く再診こい。

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