第5話 小休止

夜中、頻尿に悩まされ、何度も何度も起きたが、結局朝早く起きてしまった


パン以外は胃が受け付けないらしく、全て戻してしまうため、近くのコンビニに行き、ありったけのパンを買った


熱は下がらず、身体の痛みは残っていた


しかし、抗生物質を飲むのだから何か食べないといけないのだ


手のひらよりも2回り小さいパンを少し食べ、薬を飲んで、眠った


起きたら、もうお昼だった


熱は下がらず、痛みもある


動くことが怠く、パンを食べる気力もない


しかし脳は働くようで、カレーが食べたい、中華丼が食べたい、ラーメンが食べたい、だの様々な注文をしてくる


過食嘔吐の癖があるのだから、パンだけにしとけよ、と思うが、絶対に止められないのは分かっていた


結果、私は脳で考えずに身体が勝手に動き、中華丼と天ぷら2個を食べ、嘔吐し、満足した


その後、パンとおかず的なものを食べ、薬を飲み、布団に入った


目が覚めると、もう陽が落ちていた


熱はある、身体も痛い


幸いにも買いだめ(買い占め)したパンがある


夜はパンをもそもそと食べて寝よう、そう考えた


結果は大誤算


パンと春雨スープを食べ、完吐きし、インスタント麺(野菜炒めとちくわ乗せ)を食べ、完吐きした


いつもと違うのは、小腹が空いてはいないため、抗生物質用にプリンとヨーグルトと味のりを食べたことだ


身体は痛い、熱はある


何より金曜日の講義はもう出席日数単位リーチがかかっている


早く寝なければ


いや寝られねえだろ


痛えしだるいのに


腎臓は、治る気配が無く、単位とはグッバイしそうな予感がした

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る