第4話 恋歌④
「恋歌④」
どうせ来ないと思ってた
まったく予定を決めてない
戸惑いながら君を乗せ
夕日をとらえに西に行く
私服の君は別人で
綺麗でかわいくおしとやか
いつもは会話が弾むのに
なぜだか今日はぎこちない
それでも車は突っ走る
優しい春の夕暮れを
夢にまで見た初デート
海峡超えて九州に
門司の夜景を窓越しに
初デートなのにカレー屋で
それでも君と一緒だと
何を食べてもときめいて
夢中で走った二百キロ
夢中で何かを話してた
あっという間の8時間
そっと更けゆく春の宵
君を送って駐車場
君の車が待っている
テールランプを見送って
なぜか寂しい春の夜
今日は最初で最後という約束のデート
だから本当に最初で最後
絶対に最初で最後
「それでも僕の人生で最高の日だったよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます