第79話 また遊びに行く予定を立てるのも楽しいよね?
健「いやぁ、遊んだ遊んだ!」
菊「まさか南谷クンが飛び込み台から素晴らしい入水をキメるとはね!」
誠「恥ずかしいんで話題に出さないで下さい。 あと偶然ですよ偶然。 もう一回やれと言われても出来ません。」
燈「と言いつつ泳ぎも完璧だったわよぉ?」
健「誠也は小さい頃からスイミングスクールに通ってるんですよ。」
澪「何故そのことを北丘さんが知っているのですか?」
健「まぁ、昔からの友達ってヤツででして。」
菊「へぇ、3人とも中学で初めて出会ったものかと思ってたよ。」
和「1年のときに話しかけてきたのが健翔、そのつながりで誠也とも仲良くなったって感じかな。」
燈「なるほどねぇ。 ちなみに私たちの場合はーー」
とまぁ、これまでの会話の内容から分かると思うが、俺たちは今日のプールを思いっきり楽しんだ
午後ティー事件で本日三度目の正座を菊と燈火さんとでした後、澪さんからの赦しが出たから遊んだ
プールって色々なプールがある(意味深)から様々な楽しみ方があるんだなぁ
夏休みもまだまだ続くし、もう一回行っても良いかもしれない
、、、それなら今度は澪さんと二人きりで行きたい、と望んでしまうことは強欲だろうか?
菊「うわぁ、もう駅だよ。 解散するのは嫌だなぁ。」
澪「仕方ありませんよ。 辺りも暗くなってきています。 保護者の方が心配なさってしまいますよ?」
燈「でもぉ、楽しかったからこそ別れが惜しいのよねぇ。」
健「それじゃあ、またこのメンツで何処かに遊びに行きましょう!」
菊「良いねソレ! 皆は行きたいところとかある?」
誠「今度は山にでも行きますか?」
和「山は危険なところもあるからなぁ。 行くとしたら保護者同伴かも。」
誠「そっか、、、」
燈「澪ちゃんは行きたい場所はあるかしらぁ?」
澪「わ、私ですか!?」
燈「だってぇ、さっきからソワソワしてたじゃない。」
菊「うん、澪さんの行きた場所とか今日があるな!」
それは俺も気になる
澪「そ、そんなに期待されると萎縮してしまいますが、、、」
和「まぁ、まずは言ってみてよ。」
澪「、、、皆で夏祭りに、行ってみたいです。」
和・菊・燈・健・誠「、、、」
澪「な、何故静かになるのですか!?」
和「いや、その、良いアイデア過ぎて、、、」
菊「確かに盲点だったね。」
健「8月の下旬に祭りがあったよな?」
誠「うん、ここら辺りじゃ1番大きいお祭りだよ。」
菊「じゃ、皆でお祭りに行こう!」
矢継ぎ早に予定が決まっていく
さすが女子というか、、、去年は女子たちと遊びに行くこととか全く無かったから、予定がこんなに速く決まっていくのが新鮮だ
澪「、、、ありがとうございます。」
和「こちらこそありがとう、良いアイデアを出してくれて。」
燈「予定を立てるのが遅くなるほど皆との予定が合わなくなっちゃうからぁ、ここで案を出してくれて助かったのよぉ。 ありがとうねぇ。」
澪「いえ、私が行きたいと思った場所ですし、、、」
菊「ヨシ! これで皆の予定が合ったね。」
健「次会う時は祭りでだな!」
誠「お小遣い溜めておかないと、、、」
嫌なことを考えさせないでくれ、、、
最近何かと出費が多いから、貯金にピンチを覚えてるんだよなぁ
、、、新作のラノベは我慢するか
燈「じゃ、またお祭りで!」
健「じゃあな!」
誠「またね。」
燈「気をつけて帰ってねぇ。」
ここで皆とはお別れだ
菊に影響されたわけじゃないが、確かに寂しい
和「またな!」
澪「皆さん、さようなら。」
皆と別れて少し経ったあとのことなのだが、燈火さんからメッセージが届いた
スマホを立ち上げて確認してみる
燈『今日は話を聞いてくれてありがとうね。 まだ皆には言えないけど、いつかは伝えようと思うの。 だからそれまでは内緒にしておいてくれる?』
、、、凄いな
ファミレスで向けられたあの目を知っている俺からすると、かなりの進歩というか、皆をもっと信じてくれるようになっている
燈火さんは感謝を伝えてくれているが、俺がしたことなんか単に『皆は燈火さんの友達だ』ということを伝えただけに過ぎない
そんなの分かりきったことだろうに、そこから告白しようと決めたことは全て彼女の頑張りと勇気の結果だ
それでももし、俺に功績があるとしたら、、、それは今隣りにいる澪さんのものだ
俺は『澪さんならこうするだろう』と考えたことを実行しただけで、ちょっと前の俺だけだったら何も言えていなかっただろう
本当に、澪さんに感謝だ
、、、おっと返信返信
和『もちろんです。 燈火さんが決心する時を待っています。 頑張って下さい。』
、、、返信完了っと
澪「どうして笑顔になっているのですか?」
和「いや、少し良いことがあっただけ。」
澪「どんな良いことがあったんです?」
和「内緒だよ。」
澪「むぅ、和樹くんのイジワル、、、」
和「拗ねないでよ。 多分、もう少ししたら分かると思うから。」
澪「、、、それなら我慢してあげます!」
和「偉いね、澪さん。」
彼女の頭を優しく撫でる
澪「ふわぁぁ、、、」
すっごい蕩けた声が聞こえたんですが!?
澪「、、、ハッ! こ、こここれは撫でられるのが新鮮だったと言いますかなんと言いますかーー」
和「超カワイイ。」
澪「ッ! やっぱり和樹くんはイジワルです!」
そっぽを向く彼女
そんな姿も可愛いんだよなぁ、、、
和「じゃあ、家でなら撫でても良い?」
澪「そ、それはその、構いませんけど。」
和「じゃ、今日はたくさん撫でてあげようか?」
澪「、、、甘えても?」
和「全然ウェルカム。」
澪「言いましたね? ならたくさん甘えさせていただきますから!」
色々あったけど、楽しい日になって良かった
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