第54話 甘すぎる飲み物って自販機にあったりするよね?
健「ふぅ〜、食った食った!」
誠「確かに食べ過ぎちゃったね。」
和「まさか京都ですき焼きを食べることになるとはな。」
2日目の夕食はすき焼き
そのために昼食は軽くしようと菊が言っていたのだが、それで正解だった
量が多く食べ応えがあり、白米もおかわり自由と言われたなら食べ盛りの中学生はガッツくに違いないだろう?
まぁ、俺もその一人だが
食事も夕食も終え、部屋に戻った俺は飲み物を買おうとホテルのラウンジへ向かう
するとそこでは、ちょうど燈火さんが飲み物を買っていた
皐月燈火さん
テニス部所属で澪さんと菊の友達
紅明中の三大美女?ってやつに入っているらしくて、たしかに顔立ちが整っている
澪さんは『可愛い』って感じだけど、燈火さんは『美しい』って感じだ
言葉遣いも妖艶で、中学生かどうか怪しくなってくるのだが、、、
和「あ、燈火さん。」
燈「汐入くんじゃない、あなたも飲み物を買いにぃ?」
和「そうです、、、って何飲んでんですか。」
燈「これぇ? 『苺✕お汁粉』のこと? 美味しいわよぉ。」
和「、、、遠慮しときます。」
この後もあるのに、ここでそんな物を飲んでしまってはイケナイ
、、、苺とお汁粉ってコンビが甘すぎる
俺は普通に緑茶にした
燈「そう? 甘くて美味しいのにぃ? あ。 甘いと言えばぁ、、、」
和「な、なんですか。」
この人も危険な香りを漂わせる
どうして俺の周りにいる女子は危ない雰囲気なんだ?
燈「澪ちゃんとイチャイチャしてたわよねぇ。 それもたくさん。」
和「、、、すみません。」
確かに今日は色々とやりすぎた
澪さんと二人で散策、澪さんと公然で『あ~ん』とキス、、、
うん、今更悶えそうなんだが
帰ったら枕で叫ぼう、、、
燈「いや、責めてる訳じゃないのよぉ。 ただあなた達を応援したくてねぇ。」
和「応援、、、ですか?」
燈「そう、応援よぉ。 だって素晴らしいカップルを見たら応援したくなるでしょ?」
和「そ、それは人それぞれだと思いますが、、、」
よく友1がカップルを見て『爆ぜろ』って真顔で言ってたのを見てきたからなぁ
って俺もその対象に入ってるんだが
背後にご用心、だ
燈「でも私はそういうのが好きなの! 昔から甘いものが好きでぇ、特に愛し合っている二人が甘い雰囲気を出してるのが本当に好きなのよぉ。 あなた達みたいに、ね?」
和「そうですか、、、」
応援してくれるのはありがたいけど、もうプロポーズまで行ってるからなぁ
何かされるのはあまりよろしくないかも、、、
燈「あ! 勿論邪魔はしないわぁ。 あくまで後ろから見守るだけよぉ。」
和「、、、なら、ありがたいです。」
燈「そう、ならこれからも頑張ってねぇ。 あ。 アドバイスとして言っておくわぁ。 何か重要な出来事が合った後には、プレゼントを送らないとダメよぉ? 特にプロポーズ後には。」
和「ブッ!」
あ、危ねぇ、、、お茶を吹き出しかけた
和「な、なんのことですか?」
まさか気づいてるわけないよな?
俺がプロポーズしたことを
だって俺たちが立ってた場所と柱って距離あったし、、、
燈「さぁ? 何のことでしょうかねぇ? あ、私耳がとても良いのよぉ。」
なんなんですかその情報は!?
これもう確信犯だろ!
燈「大丈夫。 二人の秘密を知ったとしても、決して誰にも話さないわぁ。 じゃあ、また明日ねぇ?」
和「あ、はい。 また明日。」
、、、燈火さんが怖い、、、
、、、プレゼント、か、、、
澪「あ、和樹くん遅いですよ。」
和「ごめんね、少し燈火さんと話してて。」
澪「プロポーズ後に浮気ですか? 許せません!」
和「浮気じゃないって。 澪さんのことを応援されただけだよ。」
澪「なら良いのですが、、、」
最近、俺の彼女が嫉妬深いんですが、、、
でも正直に話したし、浮気なんかするわけない
澪さんという素晴らしい女性と付き合えているのだから、何も不満なんかない
むしろ不安にさせてる分申し訳ないのだが、、、
和「うん、俺が好きなのは澪さんだけだから。」
澪「嬉しいことを言ってくれますね、、、安心しました。」
和「それより、早く繋がなくていいの?」
澪「あ、うっかりしてました! すぐに繋ぎますね。」
和「ふぅ、緊張してきた。」
澪「初めて家に来た時も大丈夫だったのですから、プロポーズの報告も大丈夫ですよ。」
そう、俺は今からテレビ通話で秀和さんたちにプロポーズしたことを伝える
帰ってからでも良いんじゃないかという意見も出したのだが、重要な報告はすぐに行った方が良いとのこと
秀和さんと楓さんの人となりを知っているから軽い緊張するだけで済んでるけど、本来なら心臓バックバクになってるはずだ
帰ったら母さんにも伝えにいかなきゃならないし、婚約って大変なんだな
けれども、隣には澪さんがいる
婚約者の隣でかっこ悪いところなんか見せれないよな
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