第42話 彼女の家族と話すのも良いよね?

和・澪「「ただいまです。」」


 帰ったら楓さんが迎えてくれた


楓「おかえりなさい。 その箱は?」


和「あ、これはお土産です。 ロールケーキがとっても美味しかったので、楓さんたちにも是非食べてほしくて。」


楓「あら、ありがとうね。 それじゃ、食後にコーヒーを淹れるから秀和さんと一緒に食べましょう。」


和・澪「「はい!」」






 澪さんの部屋へと戻ってしばらく雑談した後、お風呂が沸いたので澪さんから入ってもらった


 手持ち無沙汰となった俺はリビングへ行き、夕食の準備の手伝いをすることにした


和「楓さん、何かお手伝いすることはありますか?」


楓「あら、ありがとう。 そうねぇ、、、そろそろご飯が炊けるから、しゃもじを出して混ぜてくれないかしら? しゃもじはそこの棚にあるから。」


和「分かりました。」


 言われた通りしゃもじを出してご飯を混ぜておく


 その間、楓さんはいつも通り凄いスピードで料理を作っていた、、、


 、、、何処でその技術を学んだんだろう



 ふと、今日あったことを思い返して楓さんに話してみる


和「あ、そういえば恭子さんに会いました。」


楓「恭子に? あぁ、あの服屋に行ったのね。 何か迷惑かけてなかったかしら?」


和「、、、着せ替え人形にされました、、、」


楓「やっぱりね、、、あの人そういう所あるから、次会うときは気をつけてね。」


和「ご忠告ありがとうございます、、、」





楓「お手伝いしてくれてありがとうね。 もう休んでもいいわよ。」


 他にもいくつかお手伝いをした後、夕食の準備が終わったのでソファーで少し休むことにした


 秀和さんが先客として座っていたので、お隣に失礼してしばらく話した



秀「今日はどうだったかな?」


和「とても楽しめました。 お店を紹介してくださってありがとうございます。」


秀「いやいや、楽しんでくれて何よりだよ。 それにオススメのスイーツも教えてもらったし、楓と行くときに慌てなくて済んだね。」


 もうパートナーとのデートを考えているなんて


和「流石のラブラブっぷりですね、、、」


秀「フフフ、和樹くんと澪の仲の良さも負けてないよ。」


和「そんな、、、ありがとうございます。」


秀「これからも澪をよろしくね。」






 澪さんがお風呂から出てきたので、皆で夕食を食べることにした


 今日の料理は和食メインで、言うまでもなく美味しい



 夕食の後は秀和さんと楓さんより先にお風呂に入らせてもらった


 ここでも今日あったことを思い返す


和「、、、澪さん可愛かったなぁ。 『あ~ん』した後も平然を装ってたけど耳を赤くしてたのも、、、可愛すぎかよ。」


 改めて俺の彼女が可愛すぎることに気づいた


 少し前までならここで『俺と澪さんはやはり釣り合ってないんじゃないか?』なんて考えてたけど、今は違う


 澪さんと過ごして、自分を段々と信じられるようになっている気がする


 けれど、完全にネガティブが払拭できたわけじゃない


 澪さんの容姿やスペックに自分がまだまだ及ばないのは事実だ


 だから、『釣り合わない』なんて思ってないと言えば嘘になる







澪「和樹くん、お風呂から上がりましたね。 明日は学校がありますし、今日は早めに寝ましょう。 勿論、一緒にですよ?」



 でも、この笑顔のためなら、俺は何処まででも頑張れる気がするんだ



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