第28話 恋人とこれからを相談するって良いよね?



 クラスからの痛い視線をなんとか躱し、昼には教室を飛び出すように約束した教室へ向かった


 俺が着く頃には、もう澪さんが座って待っていた



澪「お疲れさまです。 走ってきたんですか?」


和「うん。 なんか教室には居づらくてさ。」


澪「私もです、、、まさか家を出るところを見られるとは、、、油断しました。」


 そう。 俺たちが一緒の家から出るところを見られたのが非常にまずい


 変な噂が流れかねないし、下手したら先生に呼ばれる可能性がある



和「そう、だね。 まさか付き合って初日に色々なことがあったのに、翌日も大変な目に合うなんて、、、」


澪「前途多難とはこんなことを言うんでしょうね、、、」


和「まぁ、でも少し経てば落ち着くだろうし、澪さんと付き合えてることの方が嬉しいんだよね。」


 大変なこともあるだろうけど、澪さんのためなら頑張れる気がするんだ


 もしかしたら、澪さんのためにならポジティブになれるのかも知れない


 まだ確証はないけどね


澪「ありがとうございます、、、二人で頑張りましょう。」


和「そうだね、二人で頑張ろう。」


澪「取り敢えず目下の問題としては、二人での登校が見られたことです。 このことに関して提案なのですが、、、いっそのこと、住んでしまってはどうでしょうか?」


和「誰が?」


澪「和樹くんが。」


和「何処に?」


澪「私の家に。」


和「なんで?」



 そんなことをしたら助長してしまうんじゃないのか


澪「このような噂の場合は私達の周りをうろつく人が現れる可能性が高いです。」


 確かに


 芸能人とかもスキャンダルが発覚したらマスコミが張り付くよな


 まぁ俺たちは芸能人じゃないんだけど、澪さんがそれぐらい可愛いからな



澪「なのでいっそのこと私達の関係を明らかにし、見せることで周りも納得してもらうというのはどうでしょうか、、、」


 、、、結構良い案だな


 周囲は納得することができる、俺たちは仲を深めることができる


 最高かよ


和「良いねその案。 じゃあ、乗っからせてもらうよ。 よろしくおねがいします。」


澪「はい。 そう言うと思って両親には連絡済みです。 服、教材諸々はお父さんが車を出すので運んでもらいましょう。 後は和樹くんのご両親の許可だけです!」


和「うん。 許可はくれると思うから、秀和さんたちにもそう伝えておいて。」


澪「分かりました。 ではお互いに親へ連絡しましょう。」


 そう言って俺たちは少し離れて、お互いに親へ電話した





和「あ~、母さん? 彼女の家にしばらくお世話になることになったから、服とか準備してくれる? 放課後に彼女の父親が家に来るから。」


母「は? 和樹ちょっと展開早すぎない? 昨日家行って泊まって、次の日には同棲? OKしずらいんだけど。」


 まぁこれも予想はしてた


和「大丈夫だよ、彼女のご両親も許可してるっぽいからさ。」


母「和樹大丈夫? 詐欺とかに騙されてないわよね?」


和「だから大丈夫だって。 なんなら彼女に挨拶してもらおうか?」


母「、、、そうね。 一回彼女を連れて来なさい。 それで納得したら許可するわ。」


和「了解。 それじゃあ準備しててね。」













和「そういうわけで澪さん、家に来てくれるかな。」


澪「えぇ、一度お邪魔してご挨拶しなければと思っていました。」


 即決、さすが澪さん!


 そこにシビれる憧れるゥ!








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