第27話 恋人と登校するのって良いよね?



澪「おはようございます。 もう朝食はできていますよ。」


 あれ? ここって何処だっけ、、、目の前に澪さんがいる、、、


 あぁ、俺は澪さんの家にお邪魔して、そのままなし崩し的に泊まったんだった


 考えてみればすごい状況だな、コレ


 交際初日に彼女に家で寝るってなかなか無いぞ



和「起こしてくれてありがとう、澪さん。」


澪「いえいえ、和樹くんの寝顔をたっぷり見れたので嬉しいです。」



 何!?


 寝顔だと?


 大丈夫か俺


 情けない顔とかしてないよな?



澪「かっこよかった昨日とは違い、とても可愛くて和樹くんの新しい一面を知れました。」


 かわいい寝顔!? それってどんなの!?


澪「さぁ? どんな顔でしょうか?」


 澪さんは俺をからかいながら制服を用意してくれた


 楓さんが洗濯を終えていたらしい


澪「それでは着替えて、朝食をいただきましょう。」



 俺は着替えてリビングに向かった


 机にはもう朝食が用意されていたが、秀和さんと楓さんの姿がなかった


和「あれ? 秀和さんたちは?」


澪「お父さんは会議があると早くから会社へ向かいました。 お母さんは友達と買い物に行くと言って先程出発しました。 朝食は用意してくれていたので、私達で食べて行きましょう。」


和「分かったよ。」


 そうして朝食を食べ始める


 、、、こうしてみると新婚みたいだな


澪「まるで新婚みたいですね♪」


 まさか澪さんに言われるとは、、、





 朝食を食べ、その他諸々の準備を終えて学校へ向かう


和「こうして一緒に家を出て登校してるところを見られたら誰でも察しちゃうね。」


澪「そうですね。 ですが、細かいことを気にしていたらキリがありません。 堂々と行きましょう。」


 おおう、、、澪さんがカッコいい


 頼りになるなぁ



 そんなこんなで話しながら学校に着き、昼にまた空き教室で会う約束をして、靴箱のところで別れた



 教室に入ると、いきなり殺意を感じた


 それも、クラス中から


 まぁ、原因は分かってる


 澪さんと一緒に登校したことだろうな 



健「和樹、、、お前、、、三条さんと一緒に住んでるのか?」



 おっとこれは違うようだぞ


 とんでもないことになりそうな予・感☆




誠「和樹と三条さんが一緒に家を出るのを見たっていう生徒がいるんだよ、、、」


健「悪い、和樹、、、返答次第ではお前を闇討ちしなければならない。」


和「なんでだよ!?」



健「俺達が駄目だった、、、俺たちが和樹をけしかけて三条さんへ向かわしたせいで紅明中のマドンナが、、、」


和「へぇ~~、澪さんって紅明中のマドンナって呼ばれてたのか。」


誠「『へぇ~~』じゃないよ和樹! 一体どういうこと!?」


和「あ〜それはな、澪さんの家にお邪魔させていただいたんだよ。」



 瞬間、クラスの空気が戦場になった


 俺を睨む視線がナイフから砲弾へ進化している


健・誠「「和樹、、、覚悟しろよ?」」


 何をだよ









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