第24話 風呂上がりって、良いよね?
お風呂を楽しんだ俺は用意された寝間着を着て、リビングへと戻った
秀和さんと楓さんが片付けを終えていたようで、机の上が綺麗になっていた
和「あの、お風呂、ありがとうございました。」
楓「もちろん。 この後二人が愛し合うのかもしれないのだから、体はキレイにしておかないと。」
的確に爆弾を持ってくるなこの人
この人は結構なイタズラ好きだと警戒した
これは後に知った話なのだが、『俺が泊まっていくのはどうか』と秀和さんに提案したのも、澪さんに『男子は不意のいたずらに弱い』と教えたのもこの人らしい
一番のラスボスはこの人なのでは、、、
秀「こら、二人はまだ中学生だよ。 和樹くんも頬を赤らめているじゃないか。」
楓「あら、私達があれくらいのときは激しく愛し合っていたけれど?」
秀「それはそうだが、、、あの二人にはあの二人のペースがあるだろう。」
楓「ふふ、そう。 ゴメンね、少しいじりすぎちゃったわ。」
これも後に知ったことなのだが秀和さんと楓さんは幼馴染で、小さい頃から付き合っていてそのまま結婚したらしい
お二人はまだまだラブラブで、特に楓さんから秀和さんへのアプローチが激しく、これからも俺と澪さんを困らせることになるのだが、、、
これはまた別の話としておいておこう
和「あの、それよりも澪さんはどちらに?」
てっきりリビングに居るのかと思っていた
楓「澪ならお風呂に入りに行ったわ。 きっと入れ違いになったのね。」
入れ違いが起きる家ってどういう、、、、、
和「分かりました、ありがとうございます。」
秀「そうだ、良ければ二人の話をもっと聞かせてくれないか。 あのような娘だからこんな話をするのが珍しくてね。」
楓「良いわね、それ。 私も二人がどんなふうに愛し合っているのか気になるわ。」
まだ聞き足りないのか
まぁ、今晩お世話になるんだからこれくらいはして当然だよな
そうして俺は澪さんとの話を聞かせた
ついでに菊とのひと悶着も話した
途中で秀和さんが頷いたり、楓さんが『あら〜』と言いながら頬を押さえるたびにこちらの反応が困るのだが、、、
しかし、俺がネガティブな感情を持っていたときのことを話すと、二人とも俺を元気づけてくれた
こういうところは親子だなって思う
こうした話は澪さんがお風呂から上がるまで続いた
和「おかえり、澪、さん、、、」
そこには当たり前だが風呂上がりの澪さんがいた
めったに見れない女の子の風呂上がり姿
非日常で言葉を失う
髪は乾かし済みなのか濡れてはいなかったが、とてもサラサラで美しかった
頬は赤らみ、寝間着の攻撃力も凄い
澪「何の話をしているんですか? 私も交ぜてください!」
そう言いながらソファーの俺の横に座る
めっちゃ良い香りがした、、、、、風呂場で嗅いだシャンプーの香りよりも
同じシャンプー使っているはずなのになんで俺と違うんだ?
秀「あぁ、お前と和樹くんの話を聞いていたんだよ。 やっぱり娘の恋バナを聞くのは良いもんだね。」
澪「もう! お父さんったら!」
そう言って澪さんは照れながら怒る
ヤッパリカワイイ
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