第22話 恋人の部屋に入るのって良いよね?



 秀和さん、楓さんと別れた俺は澪さんの部屋に向かっていた


 部屋の数が多くて分かりづらかったが、ある部屋のドアに『澪の部屋』という可愛らしいプレートがあったので、ドアをノックする


和「澪さん? 入っても良い?」


澪「えぇ。 構いませんよ。」


 そう言われたので俺はドアを開ける




 おお、、、、、


 これが女子の部屋か、、、



 部屋の大きさはやっぱり俺の部屋と比べて広い


 でも、部屋には大きなぬいぐるみや雑貨がおしゃれに配置されていて、まったく寂しさを感じさせない


 家具も高そうな物を使っていて、綺麗に置かれているけれど便利そうな位置だ


 本棚にラノベが大量に入っているのが気になるが、、、今はどうでもいい




和「すごいね、、、」


澪「ありがとうございます。 こんな事もあろうかと掃除をしていたのが功を奏しましたね。」


和「もしかして、家具の位置とかも?、、、」


澪「えぇ。 自分が使う部屋なので家具の位置は自分で決めさせていただきました。」


 センスが凄いな


 改めて彼女のスペックの高さを思い知らされる


 これは、ネガティブがまた発症してしまうッ、、、




澪「それでは、先程の件なのですが、、、」


和「うん、俺としてはお世話になりたい気持ちもあるんだけど、、、澪さんはどう?」


澪「私ですか、、、私としても是非泊まってほしいです。」


和「そう、、、それならお世話になっちゃおうかな。」


澪「ですが、私達はまだ学生です、、、両親が何をしようと、節度は守りましょう。」


和「だね、、、」


 あのご両親なら何かお節介をしかねない


 俺のセンサーが危険信号を発している



 それよりも、澪さんが少し寂しそうな顔をしている、、、


 今度は俺が元気づけなければッ!


和「大丈夫だよ、澪さん。 僕達はまだ学生で、そういうことはまだ早いかもしれないけれど、澪さんに魅力がないわけではないから安心して!」


澪「和樹くん、、、」


 よかった、顔が明るくなった





澪「せっかく自分を抑えていたのに、抑えきれなくなっちゃいます、、、」


 あれ?


 一転、澪さんが怪しげな笑みを浮かべてこちらに迫ってくる



澪「和樹くん、ここは私の部屋ですよね?」


和「は、はい、、、」


澪「そして、今は私達二人しかいませんよね?」


和「ソ、ソウデスネ。」


澪「なら、、、和樹くんが黙ってさえいれば、ここで起きたことは誰にも知られないと思いませんか?」




 こ、怖い、、、


 でも、澪さんが望むのなら、、、




澪「な〜んて、冗談ですよ♪ まだ中学生なのに、そういうことをするのは早いです。 少なくとも高校生にならないと。」


和「だっ! だよね〜〜!」


 危なかった、、、流されるとこだった


和「澪さんもそんな冗談を言うんですね。」


澪「えぇ。 でも、親しくなった一部の人にしか巫山戯ませんよ?」


 それは嬉しい









澪「、、、、、これからも仕掛けるので、慣れてくださいね?」


 おっとこれは大変なことになりそうだ









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