第21話 恋人の家での食事って良いよね?



 うん、美味しい


 秀和さんに話し終えた後に料理が来た


 メインはホームプレートを使った焼肉で、副菜も多くバランスが取れそうな食事だ


 ごはんが赤飯なのことに何かの意図を感じるが、、、


 とにかく、とっても美味しい


 味付けは濃すぎず、ほっこりするような感じだ




 そんな中、俺のカノジョは、、、


 俺の横で、顔を手で隠して恥ずかしがっていた



澪「あの〜〜、なんで澪さんは恥ずかしがっているのでしょうか?」


楓「あら、それは自分の胸に聞いたほうが良いんじゃないかしら。」


 う〜ん、、、わからない


秀「澪も幸せだな、こんな良い彼氏と付き合えて。 僕達も嬉しいよ。」


 あれ? なんか褒められてる


澪「、、、、、、もう! 和樹くんの天然! そんなに真面目に私との話をされると恥ずかしいのは当たり前です!」



 そうか、、、俺達の話をしていたつもりが、ついつい澪さんの良いところを話してしまっていたのか


 気付かされると、これって結構恥ずかしいな、、、


 そんな中、秀和さんと楓さんは、、、




楓「あら、和樹くんも真っ赤になっちゃったわね?」


秀「二人はまだまだ若いね。 もちろん、君も若くて綺麗だよ、言わずともね。」


楓「あら、嬉しいこと言ってくれるじゃない。 今夜は寝かさないわよ?」


秀「ふふ、望むところだ。 こちらこそ寝かさないよ。 一晩中愛してあげる。」


楓「あなた、、、」


秀「楓、、、」



 甘い雰囲気を出していた



澪「お母さん! お父さん! 勝手に二人で甘い空気作らないで!」


 澪さんは限界だったらしい


秀「はは、すまないね、澪、和樹くん。」


楓「良いじゃない、どうせ和樹くんも泊まっていくのだし。」


 え? 泊まる? 誰が? 何処に?


秀「あれ? 泊まっていくんじゃないのかい? 僕達はそのつもりだったけどね。」


 驚いて澪さんの方を見るが、、、彼女も驚いていた


 ゆっくりこちらの方へ向くと


澪「あ、その、、、私の部屋で少し話しませんか?」


和「うん、、、そうしようか、、、」


 これは相談が必要なケースだ


 澪さんは先に部屋へ向かう



秀「そうかい、じゃあ、片付けは僕達がやっておくよ。」


和「あ、手伝いますよ。」


秀「いや、せっかくの客人に片付けはさせられないよ。 それよりも澪と話してきてね。」


 少し硬い表情をしながら秀和さんは続ける



秀「澪は小さい頃から異性との関係を築くことを恐れていてね。 異性の友達の話なんか全くしないし、そもそも作らないらしいじゃないか。」


 澪さんの話と一致する


 やっぱり悩んでいたんだ、、、


楓「そんな中、澪が和樹くんを連れてきたのよ。 とても驚いたわ、あの子が彼氏を連れてくることなんてないと思っていたから。」


秀「だから、君がどんな子か観察していたんだが、、、すぐに安心したよ。 澪のことをこんなにも思ってくれている子が彼氏なら、あの子も大丈夫だろうと。」


 観察されてたのか、、、全くそんな様子はなかったのに


秀「不束かな娘だけども、、、これからもよろしく頼むよ。」


和「いえ、そんな、、、こちらこそ澪さんに救われています。 幸せにできるなんて確証は、若い自分にはまだありません、、、ですが、幸せにするための努力を続けたいと思います。」


楓「その心意気よ。 いきなり『幸せにする』なんて言われたら追い出していたところよ。」


 マジか


 一歩間違ったら追い出されていたのか


和「ありがとうございます、、、」


秀「澪を待たせても悪いから行っていきなさい。」


和「はい。」







 取り敢えず、ご両親に認められることはできたようだ


 これからも努力を続けよう


 澪さんを幸せにするために








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