第19話 恋人を家に送るのって良いよね?



 もうすっかり暗くなり、辺りの電灯も光り始めている


 そんな中、気まずくて全く話さなかった俺と澪さんは、、、













和「へぇ! 澪さんって料理できるんですね!」


澪「簡単な料理だけですけどね。 偶に母のお弁当作りを手伝っていますよ。」


和「すごいなぁ。 俺も何か家事ができたほうが良いのかなぁ。」


澪「いくつか教えましょうか? 家事は男性も行えていた方がいいに越したことはありませんし。」


和「それは、、、将来のため?」


澪「っ!」


和「、、、、、、、、」






 めちゃくちゃ落ち着いて話していました


 むしろ、ときどきドキドキしてました


 しょうがないだろ! 澪さんが可愛いんだから!! 可愛いんだから!!!



 え?


 可愛くて、優しくて、勉強できて、運動できて、家事もできるとか完璧ですか?


 何なんですか?


 天は二物を与えずとは一体何だったのか、、、



 ほんと俺にはもったいないくらいの女性だ


 でも、できるだけ前みたいに『自分なんか』とは考えないようにしている


 こんna、、、いや、俺を信じて、信頼してくれている人が隣りにいるから







澪「そういえば、私達が交際していることを学校の人達にはどうしましょう?」


和「そうだな、、、澪さんと付き合ってるなんて知られたら俺が後ろから刺されかねないし、取り敢えずは信頼できる友達だけにしましょうか。」


澪「そうですか、、、私も沢山の人に知られすぎるのは困りますしね。」


和「ごめんね、澪さんを隠すような真似をして。」


澪「いえいえ。 和樹くんと安心して付き合えるのが一番ですよ。」


 二人のこれからのことを話していると、




澪「あ、ここですね。」


和「こ、ここが澪さんの家、、、」



 おかしいな


 俺は澪さんを美術館に送った覚えはないんですけど


澪「和樹くんが良ければ、少し家に寄っていきませんか? 両親にも和樹くんのことを紹介してみたいですし、、、」


和「ウェッ!?」


 驚きすぎてパリピみたいな声が出てしまった


 それよりも澪さんから発せられた言葉のほうが問題だ


和「お、おおお俺を澪さんのご両親に!?


澪「和樹くん慌て過ぎです、、、大丈夫ですよ、優しい両親ですし。」


和「だって付き合い始めて初日でご両親にご挨拶!? 展開が早すぎて、、、」


 まぁ、興味はあるけどね


 澪さんのご両親はどんな方なのか、澪さんはどんなところに住んでいるのか、澪さんはどんな部屋に住んでいるのか、、、、


 あれ? 部屋にお邪魔することが前提になってる


 しまった欲望が少し漏れてしまった




 確かに、澪さんの家にお邪魔することは緊張する


 でもここで引いてしまったら、またネガティブな自分になってしまう


 自分を成長させるためにもここは、、、



和「いや、やっぱりお邪魔させていただくよ。」


澪「わぁ! ありがとうございます。 では先に話を通してきますので少々お待ち下さい。」


和「うん、分かったよ。」


 そう言って澪さんは庭園を歩いていった



 、、、いやツッコミどころが多すぎる


 まず家に庭園があることが異常過ぎる


 家に噴水なんて中世貴族かよ



 次に庭園を歩く澪さんが綺麗過ぎる


 一緒に長い間帰って気づいたけど、澪さんは歩き方も美しい


 歩き方って人それぞれに癖があるから、小さい頃から教えられていたのかな?



 最後にやっぱり家がでかい


 大きいだけじゃなく、装飾も派手すぎないまま美しさを主張している


 やっぱり澪さんはご令嬢なのかね








 総括!!


 ネガティブがまた発症しそうでした助けてください









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