第8話 カッコつけた相手に翌日会うのってきついよね?
現在、汐入和樹は人生で初めて学校へ行きたくないと思っている
原因は皆さん御存知の通り、昨日の出来事だ
好きになったかもしれない相手になぐさめてもらうなんて、一度寝て起きても恥ずかしすぎる
思案していたら『ピロン♪』とスマホにメッセージが届いた
差出人は、菊だった
『和樹、起きてるか? お前のことだから今頃学校へ行きたくないとか考えてるんだろうけど、絶対来いよ? 三条がずっと放課後にメッセージ送ってきて楽しそうにしてたんだからな。』
澪さんがそんなことを!?
嬉しすぎる。 これは是非行かねば!
、、、あ~〜〜。 でも楽しそうにしてたのって俺を笑ってたのかなぁ、、、やっぱり行きたくないなぁ
『来いよ?』
はい! 只今!
校舎の玄関を抜けて、急いで教室に入ろうとすると、
澪「あ! 和樹くん、おはようございます。」
出会ってしまった
なぐさめてもらった相手に
和「お、おはよう。」
だ、大丈夫か? 変に思われてないか?
澪「そういえば、昨日菊さんに聞いたのですが、私がしたことについて悩んでいるそうですね?」
終わった、、、、
覚えてろよ菊(怒
澪「昨日も言いましたが、気にする必要はありません。 それよりも、もっと楽しい話をしませんか?」
天使、、、女神、、、!
和「そうですね。 でも、もうこんな時間なのでまた今度話しましょう。」
一旦逃げよう。 これ以上ここにいたら頭が溶けてしまう
澪「あっ! ちょっと待って下さい。」
ちょっ、袖を掴まないで、誤解されちゃうから
和「なんですか?」
澪「連絡先を交換しませんか? もっと和樹さんと親しくなりたいので。」
え?
これってもらっても大丈夫なやつ?
俺明日闇討ちされないよな?
ええい!
ままよ!
和「是非お願いします、、、、はい、こちらです。」
澪「わぁ! ありがとうございます。 では、、、」
俺のスマホに可愛らしいスタンプが送られてきた。
『よろしくおねがいします』
これはこちらも返さなきゃ失礼だよな
『こちらこそ』
その後は二人して軽く笑い、また放課後に会う約束をして別れた
その頃には、俺の体に羞恥心やら恥ずかしいと思う気持ちは消えていた
恐るべし、澪さんパワー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます