第7話 カッコつけた後に家に帰ると悶えるよね?





 澪さんと友だちになった後、きちんと澪さんの家の近くまで送った後、俺は足早に帰った


和「、、、、、、ただいまー」


母「おかえりなさい。 手を洗ったら棚の上のお菓子食べていいわよ。」


 おぉ、ありがたやありがたや


 では早速いただきまs「そういや和樹今日なんかあった?」


 ん?



和「何かってなんだよ。」


母「今日の和樹なんかやけに元気というか、、、良いことでもあった?」


 ぐっ!


 さすが母さん、鋭いな


 だが俺は黙秘権を主張する!


母「まぁ、和樹が言いたくないなら良いんだけどね。


 あれ?


 今日はやけに引き下がるな


 まぁいいか


 そそくさとお菓子を食べた俺は自室へ戻り、制服をハンガーに掛け、



和「あああああぁぁぁぁーーーーー!!!」



 俺の過去最高の叫びは枕の中へ消えていった


和「な~にが『友だちになってくれませんか』だ!! 自惚れ野郎かよ! 自惚れ野郎だったわ!」


 自室に帰った途端、激しい羞恥心に苛まれた


 まぁ、それもそうだろう


 この歳になってあんな言葉を言うことになるとは思わなかったのだから




和「あ~〜〜絶対変に思われたよなぁ。 最後笑ってたし。 あれですか? 『あ、こいつイタいやつだな』とか思われてたんですか? いや、落ち着け汐入和樹。 あの澪さんがそんな事を言うはずがない。 大丈夫だ落ち着け汐入和樹。」


 やっと落ち着いて、ゆっくり携帯を手に取った


 かける相手はもちろんあの人!








和「ありがとう、菊。 おかげで澪さんと友だちになれたよ。」


菊「おぉ、そりゃ良かったな。」


 あれ?


 なんか怒ってます?


菊「いや? 久しぶりに会ったと思った幼馴染に女を紹介しろとか言われて? いざ会わせたら不安がってたくせに二人だけの空間作って? 私の知らないところで仲良くなっていつの間にか名前で呼んでる誰かさんのことなんか何とも思ってないが?」


 あ、これめっちゃ根に持ってるやつだ。


 そりゃそうだ


 勝手に頼って用が済んだら放っておいてしまっていたのだから



和「ごめんって菊。 でも、菊のおかげで仲良くなれたよ。 改めてありがとう。」


菊「、、、、、、。 駅前のカフェの一番高いジェラート。」


和「せ、せめて二番目を、、、」


菊「一番」


 容赦ねぇ


和「わかったよ。 それで手を打とう。 じゃあな。」


菊「あぁ、よろしく頼むよ。」


 なんだかんだで頼りになるやつだ


 俺の幼馴染にはもったいない



和「、、、、、、、寝るか」




 一旦忘れよう


 恥ずかしかったことも、嬉しかったことも







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