第3話 カノジョ作りの初動って分からないよね?



 げんだいげんだい、あるところに、汐入和樹というしょうねんがおりました。


 彼はともだちにながされ、びじんさんをねらうことになったのです!





 、、、じゃねーーよ! つい流されちったわ!


和「あ~~、まじでどうしよう。」


 やってみると言った手前、簡単に諦めるわけには行かないんだよなぁ


和「っていうか、カノジョの作り方とか知らないんですけど!?」


 俺の情けない叫びが響き渡る



 まぁ、聞いてくれ諸君


 カノジョいない歴=年齢の俺が作り方を知っていると思うか?


 俺の知っているラブコメなんかラノベの中だけだぞ!




和「とりま、会わなきゃ始まんないよなぁ。 でもいきなり俺みたいなやつが会いに行ったら騒がれるだろうなぁ。」


 俺なんかが三条さんにいきなり会いに行ったら三条さんに迷惑がかかる


 それだけは避けたい


 さて、どうするべきか、、、



和「、、、三条さんと俺の共通点から当たってみるか。」


 俺と三条さんの共通点、、、


和「あれ? そういえばあいつ、テニス部だったっけな。」


 俺は頼みとなりそうな幼馴染の元へ急ぐ






和「と、いうわけで菊! 三条さんと仲良くなりたいから繋げてくれない?」


菊「断る」


和「ぬぁぜだ!」


菊「久しぶりに話した幼馴染から怪しい頼み事をされてすぐに了承するやつがいるわけ無いだろ。」



 こいつは黒田菊


 小さい頃から友達で、中学に上がってからはクラスが違ったからなかなか話す機会がなくて、久々に話しているのだが、、、



菊「それになんだよ、いきなり。 三条さん? 一応友達だけど、、、」


和「ホントか!? 頼む、一生のお願いだ! 俺が三条さんと話せる場を作って欲しい! お前だけが頼りなんだ。」


菊「そ、そんな事言われたら断れないじゃないか、、、最近やっと話しかけてくれたと思ったのに、、、」


 ん? 最後の方は聞き取れなかったが、まぁいいか



和「ありがとう! この御礼はいつか必ず。」


菊「ッ!、、、で! 具体的にはどうすればいいんだ?」


和「そうだな、、、共通の話題とかないか?」


菊「共通の話題、、、どちらもラノベ好きだから、そのつながりでいくのはどうだ?」


和「え? 三条さんってラノベ読むの? 超意外なんだけど。」


 イメージで言ったら古典文学とか評論とか読んでそうなんだけど


菊「いや? むしろ堅苦しい本は嫌いと言っていたぞ。 和樹もたくさん読んでいるだろうから、話も盛り上がると思う、、、というか、そんなことも知らずに仲良くなろうとしたのか?」


和「だから頼りになるお前に聞いてるんだろ。」


菊「っ! (頼りに、、、頼りに!!)」


和「よし、そうと分かれば早速会ってくるわ。」


菊「ばか! そんなことしたら失礼だろう。 私が取り次ぐからさ、一緒に行くぞ。」


和「OK ありがとな。」


菊「ッ!」







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