第18話 道中5 戦闘
〜前回の簡単なまとめ〜
戦闘を見つけた
〜まとめ終わり〜
頭の号令により六人は動いて半円状に回り囲んだ、囲んだのは良いがそこから六人は動きを止めてしまった。
それもそうだろう、六人が対面しているそいつは大きかった、六人も体格的には大きい部類に入るとそれぞれがそれぞれを思っているが、そいつは頭部幾つか大きい、二メートル弱、二メートル中はゆうにあるだろう、まずそいつの大きさに動きを止めてしまった。
次に鎧や装備である、鎧の色は夜のせいや火の灯りせいでしっかりとはわからないがデザインだけはわかる、全体的に角ばってはおらず流線的に丸いイメージのデザイン、胸元には何故か髑髏の飾りがされていてそれがまた奇妙さを引き立てている、剣や弓のような武器らしい武器を身に付けておらずそれも手を出せない理由だ。
「ふむ、どうした?」
と吾輩が言うと六人はそれぞれが吾輩を警戒してからか動けず吾輩を見てそれぞれが唸っていた。
「まぁ無理もない、急に現れて自分たちより背丈が大きくて武器を何も携帯してなくて尚且鎧のデザインが奇妙さに拍車をかけているんだ、そりゃ手を出しにくいわ。」
とフーリエが笑いながら言ってきた、背丈武器はわからんでもないが、そんなにこの骸骨のデザインおかしいかなぁ……ちなみに背面は獅子のデザインを飾っている。
「こっちの三人も不思議な顔してお前を見ているよ、あれ?味方だよね?私たちを助けに来てくれたんだよね?あれ?って奇妙さに戸惑っているよ。」
とケラケラしながらフーリエは言ってきた、そんなに変なのかなぁ……生前の吾輩の感覚から考えるとそんなにおかしくないと思っていたんだがなぁ……あれぇ?
「もしかしてフーリエ、吾輩のセンスって……変なのかな?」
と吾輩がフーリエに聞くと、ぶはっ、と聞こえた後にひーっ、と聞こえた後フーリエが答えた。
「ひっひひ、いや変かどうかと言われたら、まぁ独特というか、ふふふっ、まぁ変だね、ワシは嫌いじゃないけどね、はははははっ!」
とフーリエは答えてくれた、まぁ、うん、うーん、うん、良いかな……良いよな……うん、この際わりきっても良いかな……うん……さて、それよりもこっちに集中しようかな。
「さて、どうした?さっきから動かないが、まさかなにもしてこないのか?」
と吾輩が言うと六人は先程同様唸っていたには唸っていたがジリジリと詰めては来ていた。
「お前等、相手は一人だ!いくら奇妙な格好をしていても六人一気にかかれば手数で有利だ!やっちまえ!」
と頭が六人に対して言うと六人はその言葉で奮起をしたのだろう、それぞれが武器を持ち直して吾輩にむかって襲いかかってきた。
「確かに一気に連携して相手に攻撃を仕掛けるのは相手の注意を色々と分散させることも出来るから効率的だし、更に視野外からの攻撃は相手に対して効果的だし相手の命を奪うことも出来るかもしれないからな、だが、甘い……。」
と吾輩は吾輩の斜め右後ろから斬りかかってきた奴の首を見ずに掴みそいつを宙に上げ左斜め前からきた矢を掴み上げたそいつの背中で防いでから掴み上げたそいつを頭から地面に突き刺した。
「ぐっ、やめっ……。」
と地面に突き刺す前になにか聞こえた気がするが気のせいだろう。
「うわぁ、久しぶりに見たわルーゴのその技?昔も盗賊やモンスターあたりにはやっていたけど久しぶりに見るとやっぱりえげつないねぇ。」
とフーリエが言ってきた。
「そんなこと言われてもなぁ、こっちだって命の危機に直面しているからなぁ、正当防衛だよ、正当防衛、仕方ないよ。」
と吾輩はフーリエに返しながら矢を撃ってきた奴に速攻を仕掛け、そいつの腕を掴み力まかせにそいつを振り上げ地面に叩きつけた。
ブンッと音がしたあとにガゴッという音がそこに響いた。
六人の内二人がやられたのを他四人が見て吾輩に攻撃するのを躊躇っている時、頭が四人に対して言った。
「お前等四人は例のあれを使え!そいつはかなり強い、悠長なことは言ってられない!」
と切羽詰まっているようだった、頭がそう言った後に四人は吾輩を囲むように陣取った。
「「【ファイア】!」」
と吾輩の斜め右前と左斜め後ろから聞こえた後火の玉が飛んできて、斜め左前から矢がそれぞれ時間差で三本、右斜め後ろからは火の玉、矢それぞれより一番遅いタイミングで斬りかかろうと男は走り込んできた。
「悪くはない連携だ、よく鍛えられていると吾輩もそう思う、魔法攻撃と声によって視線誘導し視覚外からの矢、そして確実に勝つために剣による攻撃、しかもそれぞれが時間差がある攻撃、とても良い連携攻撃だ。」
と吾輩は四人に対して言った。
「だが、残念だ、遅い……。」
と吾輩はそう言った後、二方向から来ていた火の玉をそれぞれ回転して裏拳で打ち消した後、迫る矢を右手で二本、左手で一本取り、斬りかかってきた奴に歩法を用い男より速く接近した。
「んっ?!」
と斬りかかってきた男は吾輩に驚き速さを殺し止まろうとしたが吾輩は躊躇わず持っていた矢を男の顔面に放り投げ男の視界を奪ってから自分のスピードと相手のスピードを活かし力まかせに男の肩を手で押し男が宙に浮き半回転して浮いて来た脚を手に取り吾輩は横回転に回り男を木に向かい放り投げた、またガゴッという音が聞こえたが自業自得、正当防衛としておこう。
「ほんとにえげつねー、骨だけなのによく生前みたいな力まかせな技?が出来るもんだね、ワシ出番無くて退屈だよ、頭貰っていい?」
とフーリエが聞いてきた。
「駄目、さっきモンスター狩らせたでしょ、吾輩だってたまには思いっきりやりたい、まぁあと二人、隠れているみたいだからそっちはご自由に。」
と吾輩が返事をするとフーリエはクスクスと笑いながら森に静かに入っていった、お前さんも十分怖いけどなぁ……。
「さて、あとはお前だけだ……。」
と吾輩が頭に言うと頭は吾輩の方に来た。
「どうやらそのようだな、面倒だがやるしかないかぁ?」
と吾輩に敵意をむき出しに返事をしてきた。
さぁ、頭よ、お前さんはどの程度なんだ?
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