END1 器用と、不器用と

 冒険団はマイとボドーが早々に呼びかけることで、転送魔法陣、もしくは各々の魔法により、魔王城が海へ行く前に避難することができた。


 魔王城が爆発し、魔王が姿を消した後、この一帯の地域の人々の連帯感は格段に増した。


このような破壊の対象とならぬよう、平和を求め尽力する者が増え、人間同士の紛争は減少したという。


人々に変化を齎すきっかけとなったのは、他でもない魔王の宣告によるものであった。







次の日。


ユリは宿のベッドにて目を覚ます。


ユリが横を見るとモンペンがスピスピと寝息をかいていた。


「ユーキは、本当に不器用ですよね。」




その部屋に、ユリを宿に運んだ当人の姿はない。






彼は今日もそしてこれからも、きっとひとりぼっちで旅を続けるのだろう。


多くの命を奪ってきた彼はずっと前から、もしかすると最初からこうすることを決めていたのかもしれない。


ふと自分の手を見ると、その手の火傷は綺麗に治っており、そこにはじんわりとした暖かさが残っていた。


私はモンペンと一緒に、すぐにその部屋を後にした。



⭐︎分岐点に戻り、新たなルートに移行します。




後味が悪くてすみません。


新しいルートでは同じ物語の中で、別の真実がわかったり、関係に進展があったりと様々な変化を目指しています。


ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。今後の二人の戦いにどうぞご期待ください。


シリアスな内容を書いていると、発作なのか思いっきりアホな内容を書きたくなる今日この頃です。


『IF もし、〇〇が魔王だったら』というアホ企画も投票致しますので、よろしければお口直しにご覧下さい。


いつも応援してくださる方、読んでくださる方、とても励みになっております。本当にありがとうございます。






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