第3話 初★時空移動

 時空装置がある部屋に行く前に、軽く腹ごしらえをした。

 そして目の前にあるのは大きな扉


「こちらでございます」


 扉を開けるとそこには…


「なに、これ…」


 そこには、巨大装置ではなく、人一人が通れるくらいのドアだった。


「これ、どこ○○どあ?」

「違います!立派な時空移動装置です(キラッ)」

「そうですか…」

 みことは考えることを再び放棄した。

 でもどっからみてもただのドア。

 唯一目にかかるとしたら…


「この扉、宝石で出来てる?」

「正解です」


 入ったときから違和感を感じていた。

 そこだけキラキラしていたから。

「ここから出入りして頂きます。その際、扉の横にスライドパネルがあるはずです」

「これのことね」

「はい、それを手をかざし行きたいところを入力します」

「へぇ~、凄いね」

「試しに何処か行ってみましょうか」

「は?」


 遠見が何か言い出した。

 まだ来て数時間しか経ってないのに、みことは異議を唱えた。

「いや、まだ早いです!!転生してきたばかりなのに早いです!もう少し、こぉ説明が必要かと思いますが!?」

 と、必死の抵抗にも関わらず

「みことお嬢様なら大丈夫です。と、言うわけで行ってらっしゃい」


 とんっ♪と背中を押された。

 振り返ってみたら、ニコニコした遠見がいた。


「ちょ!?まっ、えっ!?」

「美味しい晩御飯用意して待ってます♪」



 パタン♪



 扉がしまっちゃったよ…

 みことは仕方なく指定された場所へと向かった。

 移動は虹のレールの上を歩いて、優雅に歌いながら進む…ではなく、

「どうなってんのコレェェェェェ!!!」

 虹のレールの上をローラースケートで移動している。しかも早いスピードで。


「止まんなぁぁ~い!!!」


 ローラースケートで暴走してたら、目の前に等身大ミラーが現れた。

 ぶつかると思い、目を閉じたみこと。

 ゴチーン!!

 みことは勢いが強すぎて木に当たってしまった。

「痛い…うぅ…」

 痛みがすこぉし引いたので、周りを見渡した。

 ・・・・・・・・チーン!


「こ、ここはどこぉぉぉぉぉぉ!?!?」


 周りは木、木、木…森だ。

 一人あたふたしていると…



「お主は何者じゃ?」

「あ、えと…」

「それに傷が酷い、どれ手当てしてあげよう」


 知らないおじさんに話しかけられました。

 そして初の時空移動成功したものの、怪我しちゃいました!


 <オマケ>

 みことお嬢様を見送ったあと、遠見は思い出していた。

 お嬢様に移動はローラースケートってことを言ってなかった。

「まぁ、みことお嬢様なら大丈夫でしょ♪」

 暢気な執事でした。

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