第2話 執事とお嬢さま

「い、今なんて…?」

「ですから、色々な世界へ行き"なんでも屋"として仕事をしてくださいと」

みことはますます混乱した。

用は仕事をしたらいいということだね。

みことは考えることを放棄した。

「みことお嬢様。自己紹介が遅れて申し訳ありません。私は執事の遠見ヒビキと申します」

遠見さんは私にこれからのことを教えてくれた。


「あの、それは分かりましたが…何で私がなんでも屋に?」



そう、私櫻井みことは20歳を迎えたばかりの大学生だった。

サークルにも入ってたし、これから就活や論文などで忙しく、学生らしい生活を送るはずだった。



「ふむ、では説明をしましょう」



遠見曰く…


①サイエンス部で作った宝石がこちらの世界と繋がり、私を引き込んでいた

②私には霊力と違う何かがあるらしい

③通り魔に刺されて死んだから転生した



「以上です。何か質問ありますか」

「いや、質問というか…私死んじゃってるじゃん!?え!?通り魔に刺された!?どういうことぉ!!!」

みことは発狂した、それはもう狂うかのように。

突っ込みところは色々あるけど、転生したならいいか!とプラス思考に変えていた。

5分も経てばみことは落ち着きを取り戻し、これから何するかを話していた。


「遠見さん」

「遠見で結構ですよ」

「遠見、これからのことを教えて」

「畏まりました」

「まずは異世界に行く方法からね」

「では、こちらへとご案内いたします」



櫻井 みこと、初の時空移動体験です!!



「ねぇ、その前にお腹空いた」

「クスッ、相変わらずですね」

「…え?」

「…さて、時空装置がある部屋に行く前にティータイムとしましょう」


櫻井みこと

時空移動<お腹満たす

の方程式により、腹ごしらえをするようだ。


「空腹に勝てるものはない!!」


そして、名言が生まれた日でもあった。

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