第4話 過去編 人魔戦争③
思いっきり殴り飛ばされた後、頬を擦りながら、
「流石に怒るか。お前等からしたら俺達は憎しみの対象だもんな〜」
と軽口を叩いた。そうすると、
「そういう君は、何で怒ってないのかな〜?」
女はいきなりそんな事を言ってきた。
「人は魔族を憎んでいる、でもそれは逆もまた然り。君の今の発言は、双方から怒りをぶつけられるような発言…でも、君は顔色一つ変えてない…」
その発言に俺は、
「それは、俺が言ったことだからな。お前も自分が言ったことに怒ることはないどろう?」
と言うと、
「本来は両種族ともそんなことすら口走らないよ?」
って言われた…失言だった。この世界の双方の憎しみは俺の想像の遥か上をいっていたようだ。
「これは失礼。どうやら俺はこの世界の常識が欠けていたようだ…お詫びに俺も少し本気で戦ってあげよう。」
そういって俺は、少し力を入れた。そして、その女目掛けて拳を放った。
カン!
っと甲高い音が響いた。
「女の子の顔を殴るのはどうかと思うよ〜?」
そいつは自分の周りに見えない壁のような物を纏っていた。
「なるほど、どうやらお前に対する評価を改める必要がありそうだ…」
と、俺は呟いた…
「へ〜…君みたいな強者に認められて嬉しいね〜」
と言いながらその女は臨戦態勢をとった。
「あぁ、認めるよ。お前は俺が今まで戦ってきた中で最強だったよ。これで終わらせるのが惜しいほどに…」
「そうだね〜…ほんとにここで終わらせるのが惜しいよ。でも、これも人国の為だからね〜。なるべく早く潰してあげるよ。」
「上等。かかってこいよ最強。ラウンド2だ、俺の最強とお前の最強どっちが強いか…白黒つけようぜ!」
そうして、俺達のラウンド2のコングが鳴り響いた…
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どうも皆さんkukki-です。いかがでしたか?過去編 人魔戦争③、大体次話あたりで過去編は終わらせるつもりなので、お楽しみに!
それでは、次話である第5話 人魔戦争④でお会いしましょう!
またね〜!
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やる気なしの最恐魔族 気ままな進行 kukki- @kukki-
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