第3話 過去編 人魔戦争②
人国最強の草薙の姫巫女と魔国最強の俺が交えた拳は周りの大気を震わせた…
たった一度拳を交えて、俺は確信した。そもそも、俺達魔族と人間の間では、れっきとした力の差が存在する。わかりやすく言えば力の差は勿論、再生力も俺達のほうが段違いなのだ。そんな俺の拳を人間の女が拳で止めきった…
その瞬間、俺はこの女を強敵認定した。
「なるほどな〜。これが草薙の姫巫女の力か…手が痺れたよ。」
そう言いながら、俺は痺れた右手を擦った。そうすると、その女は、
「これくらいできなきゃ、人国最強は背負えないよ〜。」
と言いながら右腕を擦っていた。
「草薙の姫巫女特有の力…魔族と戦う力…」
そう、これが草薙の姫巫女が人国最強と言われる由縁。この一族は、魔族と戦う能力を生まれつき持っていると聞いたことがあったため、そう呟くと…
「おぉ〜〜、博識だね〜。」
その女は素直に感心したような顔をして言った。
「そう、これが私達草薙家が代々所有する力だよ。でも、この力って結構扱いが難し くてね〜、」
「魔族と戦わなければ力が成長しないからか?」
俺がそう言うとその女は驚いた顔をして、
「本当に君は博識だね〜。その情報は草薙家以外ならほんの一握りの人しか知らないはずなんだけどな〜。」
そう言いながら女は俺の方を睨んで、
「それだけ、その情報を知っている人を殺したってことかな〜?」
その発言に、俺は正直に答える事にした。
「どっちかと言うと俺の仲間から知った情報だから、殺したのは俺じゃないけどな〜。」
そう言った瞬間、
ヒュン!
女は俺に向けて札を投げた。
「随分とお怒りのようだな…」
俺は投げられた札を掴みながら、怒り心頭の様子だった女に向けて言った。
「だけど、そこでお前が怒る理由がわからん。お前らも、魔国側の情報を知るために俺達の仲間を殺してきただろう?」
そう言うと、女は俺を睨んだ表情を変え、ニコニコしながら聞いてきた。ゆったりとした口調で…
「何が言いたいのかな〜?」
と。
だから俺は答えた。
「簡単な話だ…結局俺達は、相手に勝つためには手段を選ばない…簡単な話、俺と君、いや俺達魔国に暮らす者とお前ら人国に暮らす者は、
同じ人種なんだよ。」
そう言うと、その女は俺に殴りかかってきてこう言った…
「人生最後の言葉はそれでいいのかな〜?」
と…
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どうもkukki-です。いかがだったでしょうか?今回のお話である、人魔戦争②は。割りかし急いで作った為、誤字脱字があるかもしれませんが、遠慮なく教えていただけるとありがたいです。
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