第11話  sideエグモンド

 酷い、酷いよヤスミーン。

 幾ら僕の婚約者と言えどもだ。

 僕の頭を飾り物だなんてええええええええええ。


 まあ確かにしがない男爵令嬢であるエリーゼを王家主催の舞踏会へ出席させる云々は文句と言うか即却下される事くらい僕だってわかっていたけれどね。

 でも仕方がないじゃないか。

 あの可愛くて僕の大きくてふわふわメロンっぱいんからの愛らしいお強請りなのだよ。


 然もメロンっぱいんは一つでなく!!


 ああ早くあのふわふわなメロンっぱいんで僕の顔……あ、それから僕のとても立派で大きなモノはむにゅぅぅぅっと包まれたいんだ。

 包まれた瞬間、天国へと瞬時で昇天してしまう程に気持ちがいいのだろうな。

 

 そう男ならば誰しも思うだろう。


 メロンっぱいんには逆らえない!!


 はぁ毎回腕だけなんて本当に切ないよエリーゼ。

 とは言えヤスミーンだってそれなりにおっぱいはあると思う。

 でもメロンっぱいんと比べれば月と鼈ならぬメロンと桃。


 どちらも瑞々しくて甘い。


 好みが分かれる者もいるとは思う。

 だが僕は敢えて声を上げて叫ぼう。


 僕はメロンと桃の両方が大好きなのだああああああああ!!


 だからどちらも捨てられないし選べない。

 両方を思うままに食したい。


 身体中が甘いお砂糖で出来ているのではないのかと思われるメロンっぱいんと少しツンツンしている所も可愛い桃っぱいん。


 桃っぱいんなヤスミーンは何時も忙しそうで眉間にしわを寄せている。

 そんなにしわを寄せていると早くお祖母ちゃんになってしまうかもしれないと心配する僕。


 三ヶ月後の結婚式で晴れて夫婦となればだ。

 僕は毎日忙しく働く愛妻を心から癒す事が出来る優しい夫で偉い公爵となろう。

 妻の働く姿を愛でつつ夜ともなれば愛しい彼女を僕自身で癒してあげるんだ。


 またメロンっぱいんなエリーゼが寂しくない様にヤスミーンが働いている昼間に沢山愛してあげよう。


 ぐふふ、僕が沢山愛したらあのメロンは何処まで成長するのかな。


 まさかのスイカにはならない……あ、それいいかも。


 今でも爆乳だけれどそれ以上の爆乳を永遠に愛でてみたい。


 そうして二人が完全に僕の虜になった時こそ僕は真の意味でメロンと桃を同時に愛でるのさ。


 ああ早く僕の願いが成就しないかな。


 じゅる。


 考えるだけでよ、涎が溢れてきちゃう。

 うぅ、僕の僕たるものまでが想像しただけで大きくなってきた。

 後でまた排水溝の穴に注ぎ込まなければいけないな。


 ゴシゴシ。



 結局エリーゼの舞踏会への参加はヤスミンの一声で却下されてしまった。

 とは言えこれで諦めてしまえばエリーゼは可愛く頬をぷくぅっと膨らませて怒るのだろうな。


 その姿も愛しいけれどもだ。

 何故か今回ばかりはエリーゼも絶対に行くって決めているのだよ。

 こうなれば方法は一つしかない。

 

 何とかして当日はヤスミーンのエスコートをしつつエリーゼを王宮へ潜り込ませよう。

 二人のエスコートは大変だけれどもだ。

 これも愛しい女性達の為ならば僕は男として精一杯頑張るしかない。

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