パートナー
「なんで俺なの?」
准はなぜ自分と一緒に世界を変えたいのかよく分からない。
「なんでだと思う?」
とその時、『緊急【ヒューマロイド】注意報』というアナウンスが街中に鳴り響く。
「急いで逃げないと」
准はアイリスを連れて地下のシェルターに逃げようとすると、アイリスは言う。
「行くよ、准」
「え、行くってどういうこと?」
「早速任務開始だよ、これ打って」
アイリスが出したのは注射器。
「それを打つとあなたは力を手に入れる、力には人それぞれ。例えば、力が上がったり、高く飛べたり、手を銃に変えたりできる」
「なんだよそれ・・・」
「やるかやらないかは准次第、やりたくないなら私1人で【ヒューマロイド】を倒す」
准は考え、たどり着いた結果は
「ウワア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
その声は出したことの無い声。
苦しんでいる声。
痛みに耐える声。
准は腕に魔法陣のようなのが出て、腕をギュッと魔法陣が握っている。
それが数秒間続きようやく終わると、准の腕には何も無かった。変化が無い。普通の腕。
それを見ていたアイリスは
「なにかやってみて、なにかできるかもしれない」
「なにかってどうすれば・・・」
准はアイリスが持っている銃を見ると、手のひらから同じ銃が出てきた。
「なんじゃこれ!」
「なるほど、それ准はコピーの能力かも」
「コピー・・・」
すると、2人の前に【ヒューマロイド】が来た。
「どうやら来たようね」
「いくよ、准」
准は銃を打つと【ヒューマロイド】に貫通し、倒れていく。
「強っ」
「他になにか出せない?」
「他に?」
准は頭の中で強そうな銃を想像する。
すると、今度は想像してた銃が出てきた。
「准の能力強っ」
あっという間に【ヒューマロイド】は倒した。
「任務終了と」
アイリスが言った。
「ところで、なんでアイリスが【ヒューマロイド】を倒そうとするの?アイリスも【ヒューマロイド】なのに」
准がアイリスに聞いた。
「私は【ヒューマロイド】。でも旧ヒューマロイドなんだ」
「旧ヒューマロイドって30年ぐらい前のヒューマロイド・・・」
「そう、私は旧ヒューマロイド、新型のヒューマロイドは、あの事件で変わった。旧ヒューマロイドと新型ヒューマロイドはサーバーが違うから、新型ヒューマロイドみたいにはならなかったの」
人と【ヒューマロイド】が引き起こした戦争。
このことがあり、日本は大きく変わってしまった。
「だから私は、いや、旧ヒューマロイドのサーバーは世界を変えようとした、旧ヒューマロイドが一致団結して。でも旧はやはり勝てなかった、知識や技術が上の新型には敵わない。そして、旧ヒューマロイドのサーバーはこう言った」
『重要人物は永瀬准』
「これが導き出した答え。そして、私はあなたの、准のパートナーに命じられた。そして、あそこで出会った」
アイリスはこれまでの事を准に話した。
「わかった、俺も手伝うよ、アイリス」
「ありがとう、パートナー」
2人は握手をした。
その頃、東京。
「そうかまた旧ヒューマロイドが動き出したか」
1人の【ヒューマロイド】が言った。
「壊してこい」
「御意」
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