「一緒にこの世界を変えない?」
あの会見から約3年が過ぎようとしている現在。
【ヒューマロイド】が東京を中心として日本を支配している。
これにより日本が3つに別れてしまった。
北海道、東北地方。関東地方と中部地方。近畿地方、中国・四国地方、九州・沖縄地方。
比較的安全なとこは、近畿地方、中国・四国地方、九州・沖縄地方。
そして、危険区域が中部地方。
人間進入禁止エリアが関東地方。
遡ること1年前。
日本は【ヒューマロイド】に人権を与える、ヒューマロイド人権法を作った。
これが悪夢の始まりだった。
そして、ある事件が起こる。
その事件は人間が【ヒューマロイド】を殺すという事件だった。
殺すより壊すが正しいのかもしれない。
この事件をきっかけに【ヒューマロイド】がデモを始めてた。
「我々、【ヒューマロイド】にも人権がある」と。
他にも多数の事件が起きている。
そして、これに怒りを覚えた、【ヒューマロイド】は人間を殺し始めた。
人間も【ヒューマロイド】を壊し始めた。
人間と【ヒューマロイド】の戦争。
でも勝ったのは、【ヒューマロイド】だった。
人間が10に対し、【ヒューマロイド】が1。
この戦争で【ヒューマロイド】には敵わない、と思い始めた人間は戦地だった、関東を抜け出し、遠くに逃げた。
そして、関東は【ヒューマロイド】の領地となっている。
と言うのが、歴史だ。
先生は説明を終えた。
「な、准、今日学校終わったら、遊び行かねぇ?」
隣に座っていた八雲が言った。
「行こうぜ」
コソコソ喋っていた2人は先生に「ほら、そこうるさいぞ」と言われた。
「すんません」
准が謝ると、また授業を再開する。
そして、放課後。
「行くぞ!准!」
「どこ行く?」
「ゲーセンな!」
2人はゲーセンに向かう。
「メダルゲームな」
准が言うと、
「いいぜ!勝負だ、准!」
八雲はノリノリで乗ってくれた。
「よっしゃっ!」
准がガッツポーズをした。
勝ったのは准。八雲はへこんでいた。
「もうこんな時間だ、帰るか」
准が言うと、八雲も「そうだな」と言って帰る。
「それじゃあな」
「おう」
2人は別れた。
准は住宅街の道を歩いていると、人が電柱のそばに倒れていた。
「大丈夫ですか?」
准は女の人に話しかけた。
すると首もとには、【ヒューマロイド】のマークがあった。
「【ヒューマロイド】だ・・・」
准はそう言うと、【ヒューマロイド】が動き出した。
「あなたは?」
【ヒューマロイド】の問いに准が答える。
「俺はただ君を見つけただけ」
准は言った。すると、【ヒューマロイド】はこう言った。
「一緒にこの世界を変えない?」
これが准とアイリスとの出会いだった。
その後、准はなんとなく「うん」と答えた。
『この世界を一緒に変える』とアイリスと契約をした。
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