【第三章】まとめ・解説

 ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

 第一章は事前準備で、旅が始まるのは第二章から……と言いましたが、この第三章でようやく地盤が固まる感じです。


 主人公、親友、ヒロインとスリーマンセルが揃い、今回で主人公の主要武器が手に入った訳です。

 それに子供だけのメンバーなので、一人くらい大人が欲しいですよね。それもガルシオンが担ってくれます。まあ剣なので物理的には守ってくれませんが。


 今回は短いので、あまり語る事はありませんが、とりあえず何か喋ります。


 ガルシオン=ユル。ダイアスとリンゼと旅をしていた人物です。ガルシオンは剣なので、人の姿はなくても会話には混ざります。

 剣は格好良い、それを扱う剣士は凄く格好良いと、少年の心を持って育った彼。幼い頃から剣を振り続け、旅へ出ます。


 しかし魔物との戦いで追い込まれ、もうダメかと思ったその時、ダイアスに助けられます。それによりダイアスへ憧れ、旅を共にして剣術を習います。

 その後は3人で仲良く過ごすものの、ダイアスとリンゼが両想いである事を察し、自分はお邪魔かな〜なんて考えます。


 そして旅が続くにつれ、自分の剣才があまり伸びず、魔物に苦戦して2人に助けられる事が多くなり、離脱を決意。

 ダイアスに至高の剣を使って貰おうと思い、鍛冶職人を始めました。


 ──というのが、ガルシオンの過去です。

 世界に剣を売り出せるほどの職人となり、デトラを弟子に取りました。

 そして頑強な剣を作り出すものの、まだ足りないと悩みます。

 そこで、常に魔力が込められていれば強度が上がり、持ち主が魔力を込める必要が無くなるので、自分が剣に入って魔力を発揮しようと考えました。


 それを叶えたのがリンゼ。過去にガルシオンは魔物に右腕を千切られた事があり、リンゼはそれを治しました。しかし後遺症で麻痺が残ってしまい、リンゼはその事をずっと気懸かりにしていました。

 久々に再会し、リンゼは昔よりも強化させた魔法によって、ガルシオンの後遺症を完治させます。

 そしてガルシオンの、剣になりたいという願いを叶えてあげたのでした。


  *


【秋人とガルシオン】

 プライドが高く、ダイアスこそ最高の剣士だと信じているガルシオン。至高の剣だと自負している剣(自分)を、秋人に使われる事を拒否していました。


 しかしその秋人は、わずか3年の修行で、齢15歳にして、かつてのガルシオンの剣才を超えていました。

 そして目の前の魔物を相手に、逃げるという選択肢もあったものの、秋人はデトラの安全を危惧して今ここで倒すと宣言。


 そんな秋人にガルシオンは可能性を感じ、ダイアスの面影を感じたのです。

 ダイアスは大怪我を負って療養中。それでも旅を続けると言う子供3人を心配する気持ちもあり、ガルシオンは秋人に使われる事を決めたのでした。


【クォトリアライト】

 この異世界に存在する鉱石で、ダイヤモンドのような硬さと、金のような柔軟さを兼ね備えた、最高の鉱石。

 ガルシオンが作った至高の剣は、これが素材となっています。


 ──まあそれだけなので、別に無理に覚えなくて良いです、多分(笑)。


  *


 ……さて。


 キャラ説明しようと思いましたが、この章での新キャラはガルシオンと、その弟子のデトラと、岩石の魔物しか居ませんし。ガルシオンについてはストーリー解説でほとんど語ってしまいましたね(笑)。


 岩石の魔物、私の中では結構好きなんです。

 作中の魔物で、初めて秋人が単独では勝てなかった相手。

 足の裏から地面の岩石を吸収し、それを口から大砲のように発射できるという、まるで機械のような攻撃方法。

 鉱山で生まれ、岩石や鉱石を食べて育ち、岩石のような固い皮膚を持っており、防御力にも優れています。

 鉱山の地下にはクォトリアライトが大量にある事が判明し、もしこの魔物がクォトリアライトを食べていれば、更に防御力が上がっていたかもしれません。


 この戦いで秋人は新たな技を編み出しましたし、物語的にはとても有意義な戦いでした。


 それでは皆さん、第四章でお会いしましょう。

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