【第一章】まとめ・解説

 この作品を読んで頂き、ありがとうございます。

 そしてここまで読み続けて頂き、ありがとうございました。


 これにて第一章が終了となります。

 第一章は事前準備のようなもので、主人公の秋人が転生してから旅立つまでの、決意と修行のパートでした。


 終わってからの私自身の感想としては、旅立ちまでに10話も使って良かったのか? という感じですね。その代わり各話は短いのですが。

 序盤での魅せ方やテンポは大事であり、転生モノとなれば無数に存在するジャンルなので、それが10話もあるとなると読むのが面倒な方もいると思います。


 だからこそ、ここまで読んで頂いた方々には本当に感謝しています。


 この後の第二章から旅が始まり、本格的に戦いが起こったり、この異世界での人物や出来事が関わって来ます。

 そして男3人での旅ですが、第二章ではヒロインが出たり出なかったり……?


 さて、ここからはキャラクターについて話していきます。

 物語にも触れようかと思いましたが、第一章では小難しい事は特に無いので、要らないですよね? 文字数がかさばるので止めておきます。

 まあ設定については軽く話しますね。


◇◇◇◇◇◇◇◇


赤川 秋人(あかがわ あきと)男

 今作品の主人公で、普通に暮らしていた日本人の高校生。

 ある日、学校の屋上から落下して死亡。魂が異世界へと移動し、アルフ=マクラレンの肉体へ宿る。

 その事実を天使に聞かされ、アルフの魂を探し出して肉体を返そうと決意。

 旅が出来るよう、魔物を倒せるように、剣豪ダイアスに弟子入りして剣術を磨く。


 ──となっています。

 文章中では『秋人』と表記しますが、周りからは『アルフ』と呼ばれるので、覚えておいて下さい。


 このキャラには、私自身の想いを込めています。

 『あの時やっておけば良かった』『後でやれば良いか』など、人生において後悔してしまう事って誰にでもあると思います。


 この秋人もまさにそうで、だからこそ、アルフという一人の人間の人生が奪われてしまうとなった時に、手遅れにしたくないと村を飛び出します。

 軽率で危険な行為でしたが、結果的に修行するキッカケとなり、エルノアとも友情が深まりました。

 それが第5話のタイトル「後悔はしたくない」なのです。


 それと……私の中では秋人は「あきと」ではなく「あきひと」のつもりでした。

 しかしルビを振り忘れてしまいまして……皆さんは恐らく「あきと」と読んでいたのではないでしょうか?

 それに自分でも、書き終わって確認の朗読をする際、つい「あきと」と読んでしまうのです(笑) そりゃあ4文字より3文字の方が言いやすいですので。

 なのでもう「あきと」でいきます。


◇◇◇◇◇◇◇◇


エルノア=リゼウス 男

 アルフの親友で、将来は2人で旅に出ようと約束していた。

 お調子者で、軽い口調で喋る。

 しかし根はとても良い奴で、記憶喪失になった(と勘違いされていた)アルフ(秋人)を心配し、村を飛び出すところを見ており、引き留めに追い掛けた。

 そして秋人の話を真面目に聞き入れて信じ、魂探しの旅へ参加する。

 秋人と共にダイアスへ弟子入りし、短剣術を学ぶ。また独学で召喚魔法を会得し、旅の荷物を収納してくれている。


 ──となっています。

 自分でもやり過ぎたかと思うほどの聖人君子。

 死にかけ、親友の魂が追い出された、そんな状況でも秋人の行動や言動から良い奴だと認識し、仲良くなって協力してくれます。


 こういう、普段はおちゃらけているけど本当は真面目というキャラ、大好きなんです。


 初期案では秋人との差別化のため、剣術を使わず召喚魔法のみで戦うつもりでした。また後に魔法使いも登場するので、派手な魔法攻撃は出来ません。

 しかし秋人が弟子入りするのにエルノアは独学というのも変なので、一緒に弟子入りしました。そして秋人との差別化として長剣ではなく短剣を習います。


◇◇◇◇◇◇◇◇


ダイアス=バルキアス 男

 昔この世界を冒険し、その剣術の強さから『剣豪』と呼ばれた男。

 現在は故郷のアステア村に住んでおり、秋人とエルノアへ武術を教える事になる。


 ──となっています。

 とても優しく気の良いおじさん。秋人も最初は敬語で話していましたが、途中からタメ口で話すようになります。


 ……実は年齢をきちんと決めていません。

 ただ20代だと若過ぎますよね。旅をして剣を磨き、世界各地で活躍する事で『剣豪』と呼ばれるに至った訳ですから。

 かと言って40、50代まで行くと、何というか……それに実は、ちょっとした恋愛要素もあるので、結婚が自然な年齢にしたいです。

 なので私の中では30代前半にしています。


◇◇◇◇◇◇◇◇


リンゼ=モルディヴ 女

 昔ダイアスと共に冒険し、その魔法の強さから『大魔女』と呼ばれた女性。

 現在は故郷のシュラリア村に住んでおり、近くを通ったドラゴンを追って来て、秋人とエルノアを助けた。


 ──となっています。

 第一章の時点では一瞬しか登場していないので、あまり語る事はありませんが。

 年齢はダイアスと同じぐらいです。美人です。はい。


 ダイアスにもリンゼにも言える事が、やたらと自信家で自己主張が強いです。初対面で死にかけていた秋人に、自分が大魔女と呼ばれていたと名乗りますからね。

 似た者同士は惹かれ合う、という事でしょうか。

 彼女が魂について研究しているらしいので、秋人の魂探しに役立つのかもしれません。


◇◇◇◇◇◇◇◇


 では最後に、設定について説明します。


【魂】

 生き物の意思である魂。

 魂はその肉体に癒着しています。しかし死亡すると癒着がなくなり、魂はふらふらと彷徨い始めます。


【天使とは?】

 この世界を創造した神の部下で、死者の魂を拾い集める仕事をしています。


【なぜ転生は起こる?】

 無数の世界が存在し、無数の生物が存在します。なので無数の死者の魂がふらふらと彷徨うのです。

 それらを全て完璧に集めるのは難しく、天使が取りこぼしてしまいます。

 それが別の肉体へ入り込む事で、転生が起こるのです。

 これには賛否両論ありそうですが、天使も激務なのです……秋人へ会いに来た天使は、少ない休憩時間を割いてまで来てくれたのです。


【転生だらけで混乱しないの?】

 転生した者が、自分は転生したと自覚する事はありません。

 転生する先は必ず、物心の無い赤ちゃんだからです。膨大な情報量は赤ちゃんには覚えられず、忘れ去られてしまいます。


【なぜ転生先は赤ちゃん?】

 魂の癒着は、精神年齢が高いほど強いです。

 なので物心の無い赤ちゃんは魂の癒着が弱く、簡単に離れてしまいます。

 ではなぜ、秋人は12歳の少年へ転生したのか。それが不思議ですね。そんな特例だから、わざわざ天使が会いに来た訳です。


【この魂探しの旅、成功するの?】

 秋人の魂が異世界へ行ったのだから、アルフの魂も異世界へ行ってしまうのでは? そうなると、魂探しは不可能では?

 秋人もそう考えましたが、魂は肉体だけでなく世界にも癒着します。

 死亡すれば世界との癒着も無くなるので、異世界にも行ってしまいますが、アルフの魂は生きたまま彷徨っています。

 なのでアルフの魂は、この世界のどこかに存在します。いつかは見付かるはず。


◇◇◇◇◇◇◇◇


 ──以上となります。

 技の設定資料については、もうしばらくお待ち下さい。

 何しろ秋人なんかはどんどん技が増えますし、章によっては技がほとんど登場しない場合もあります。

 私は規則正しく設定を作りたい性格なので、どのように技の設定資料を出すのか考え中です。すみません。


 では皆さん、第二章でお会いしましょう。

 このまとめも、また更新するかもしれません。

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