コンビニ

 ファミマートで買出し。

 幸い、俺はバイトプログラマー。お小遣い程度は稼いでいた。まあ、そのおかげでアパート暮らしを認められたのだが、まさかリディアと一緒に住む事になろうとは、思いもしなかった。


「これとこれ、これも買っていくか」


 いろいろカゴに詰めて会計を済ませた。

 そのままアパートへ向かう。


「いっぱい買ったね~」

「リアの歓迎会もしなきゃだからな。一杯やろうぜ……つっても酒類は飲めないし、買ってもいないけどな」

「歓迎会って本当? 嬉しいな!」


 喜んで抱きついてくるリアは、また俺の頬にキスを。やれやれ、このキス魔め。


 なんだかんだ歩いて行けば、アパート前。二階の隅が俺とリアの部屋だ。


 カギを取り出し、扉を開ける。

 電気をつければ、それなりに広い2DKの空間が広がる。そこは既に生活感が溢れ出ていた。


 まだ未整理のダンボールも積まれており、これはリアのだった。ほんのわずかに下着が飛び出している――ように見える。


「……リア、後で整理しような」

「う、うん」


 照れくさそうにするリアのかたわらで、俺は荷物をテーブルに置こうとしたのだが、床にあった何か・・で足を滑らせてしまう。しかも、そのままリアを押し倒す格好となった。


 ちょ、まずっ――!

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