風紀委員長

「げっ、風紀委員長の五乙女そうとめさん!」

「こんにちは、神白かみしろ 大二郎おおじろうくん」


 風紀委員長のクセして金髪のバリバリネイル、チャラチャラのアクセサリーを身に着ける超ミニスカ(黒タイツ有)の『五乙女そうとめ あずさ』がいた。


「いやいや、不純異性交遊禁止と言う前に君、風紀委員長だろう。まずはお手本となるキミが真面まともにならないと説得力皆無なんだけど」


「ほら、あたしのパパってこの秋桜学園の校長じゃん。ついでに言えば、パパのお兄さんが理事長だから職権乱用っていうか。まあ、あたしは特別に許されてるのよね~」


 堂々と職権乱用とか言いやがったぞ。

 いいのかよ、それ。


「ちょっと、五乙女そうとめさん! 大二郎が困っているでしょ」

「リディアさん、これはあたしと大二郎くんの問題よ。外野は黙っていてちょうだい」


 あれ、二人とも知り合いだったのか。

 って、なんか修羅場になっていないか……?

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