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2022年7月1日 09:38
「涼子を、頼む!」「僕、処女厨ですから!」←和田、渾身の訴え。「でも頼む!」「中古の車も貰ったし、中古の女まで貰ったら、ちょっとイカすセンチなエピローグになっちゃうじゃないですか!」「それでも頼む!」「というか、ヤったのはアンタだけだろ! 読者はその片鱗も味わってないのに! アンタ、タイトルで釣るつもりなのか!」「そうや! だから頼む!」「アンタ最低だな!」そう叫んで先輩の胸倉を掴んだら、名札がポロッと落ちた。落ちた名札の下には別の名前が書いてあった。櫛名田、と――。
作者からの返信
ポトリと落ちたその名札を見てボクは息をのんだ。「ま、まさかアンタ……」「ふっ、そうだ。俺の名はシャア・アズナブル、過去を捨てた男だ」その瞬間、ガラッと扉が開き金髪の女性が飛び込んで来た。金髪のウイッグをつけた涼子さんだった。「にいさああああん、キャスバルにいさあああん!!」「来るな! アルテイシアっ!!」「なぜ行っちゃうのおおおおお……」「和田君と幸せになるんだ、アルテイシア」この二人、いつまでこの小芝居を続けるんだろうと、ボクは生暖かく眺めていたのだった。
「涼子を、頼む!」
「僕、処女厨ですから!」←和田、渾身の訴え。
「でも頼む!」
「中古の車も貰ったし、中古の女まで貰ったら、ちょっとイカすセンチなエピローグになっちゃうじゃないですか!」
「それでも頼む!」
「というか、ヤったのはアンタだけだろ! 読者はその片鱗も味わってないのに! アンタ、タイトルで釣るつもりなのか!」
「そうや! だから頼む!」
「アンタ最低だな!」
そう叫んで先輩の胸倉を掴んだら、名札がポロッと落ちた。落ちた名札の下には別の名前が書いてあった。
櫛名田、と――。
作者からの返信
ポトリと落ちたその名札を見てボクは息をのんだ。
「ま、まさかアンタ……」
「ふっ、そうだ。俺の名はシャア・アズナブル、過去を捨てた男だ」
その瞬間、ガラッと扉が開き金髪の女性が飛び込んで来た。金髪のウイッグをつけた涼子さんだった。
「にいさああああん、キャスバルにいさあああん!!」
「来るな! アルテイシアっ!!」
「なぜ行っちゃうのおおおおお……」
「和田君と幸せになるんだ、アルテイシア」
この二人、いつまでこの小芝居を続けるんだろうと、ボクは生暖かく眺めていたのだった。