第3話 新月の不思議

祥子は2人のマリア様になる

新月の日そう思った。


大吾とは真剣に交際を始めていた。

お互いその認識を確認しあった。


涼の気持ちは知っていた。

知った上できちんと断った。諦めない涼。

ムダなく使い切る祥子はそこらの女と

同じように簡単に捨てることはしなかった。


きちんと見守ろう。

女としてではなく人間として。

  


不思議な出来事が起きる。


新月の日、祥子はセージの香を手に入れた。

香を焚き普段できない



「深呼吸で呼吸を行うこと』

ができるようになる。

先輩との施術会でも背部の施術時

手の重みに合わせて

沈む時にはき浮く時に吸うを意識した。

すると好転反応か乾性のせきがでた

後に湿性に変わる。

何か体の中から排出したのであろう。



不思議なことは祥子だけではなく

大吾の身にも起きる。

持病により崩していた体調はそのまま

だったが眠れない症状が緩和する。

きちっと1時間それぞれ

走馬灯のような夢を見たという。


祥子との夢から目覚めた瞬間、

祥子へ通話してきた。

また祥子もそれを瞑想状態で光として

キャッチしていた。

新月の不思議な晩の体験である。


ちなみに大吾が見た夢は祥子と

カラオケでぼったくられ2人で抗議した後

ラーメンを食べたと言う他愛もない夢。


おなじく涼も祥子とのロマンチックな夢を

見たらしい。

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